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【JICAプレスリリース】JICAとして初の東南アジアベンチャーキャピタル向け出資

Digital PR Platform / 2024年9月11日 10時0分

【JICAプレスリリース】JICAとして初の東南アジアベンチャーキャピタル向け出資

東南アジア新興企業への出資により金融アクセスと女性活躍を後押し

「信頼で世界をつなぐ」をビジョンに掲げ、日本の政府開発援助(ODA)実施機関として開発途上国への国際協力を行っている独立行政法人国際協力機構(理事長:田中明彦、本部所在地:東京都千代田区、以下:JICA)は、革新的なビジネスモデルを通じて社会課題解決に貢献する東南アジアの新興企業に投資するベンチャーキャピタルファンドOpenspace Ventures IV, L.P.との出資契約に署名しました。これにより、東南アジアの創業初期企業の成長を後押しします。
本事業は2012年の海外投融資事業の再開後、JICAとして初めての東南アジアベンチャーキャピタル向け海外投融資(出資)となります。これまでJICAは、東南アジアの創業直後の企業(シード期企業)に対するアクセラレーション等を通じて、スタートアップエコシステムの育成に貢献してきておりますが、今回の出資はその次の成長段階にある企業の育成を支援するものです。

<JICAによるスタートアップ支援の全体像と本事業の位置づけ>



[画像1]https://digitalpr.jp/simg/2332/94799/600_309_2024091108441266e0d9cc4e151.png




東南アジアの新興国は、人口に対する労働力が豊富な状態(人口ボーナス)により一定程度の高い経済成長を維持してきていますが、その生産性の伸びは成長著しい近隣のインドや中国といった国々と比べて遅れをとっており、引き続き成長を維持し中所得国の罠に陥らないよう産業の一層の高度化が必要となっています。これに対して、東南アジア諸国はイノベーションや産業多角化に注力してきており、時価総額10億米ドルを超えるユニコーン企業も徐々に増えてきています。他方で、東南アジア地域で新興企業から大きな成長している企業はシンガポールに集中し、同地域の中でも特に新興国のスタートアップ企業は、市場環境の悪化に伴い創業初期段階での資金調達額は近年大幅に低下するなど、企業の成長に必要な資金調達が難航しています。
このような状況下、同地域の持続的な経済成長のため、新興企業の金融アクセス改善を通じた地場企業のイノベーション・多角化促進が求められています。

Openspace Ventures Pte. Ltdは、シンガポールベンチャーキャピタル(VC)業界の黎明期に創業し同国VC業界を牽引してきたファンドマネージャー(FM)です。新興企業からユニコーンに成長したインドネシアGoTo社やKredivo社といった企業に創業初期から投資する等の実績を有しています。JICAは、同FMが運営する4号ファンドへの出資を通じて、革新的ビジネスによって課題解決に取り組む東南アジアの新興企業に資金を供給し、経営能力強化支援を行うことで、同地域の新興企業の発展・拡大に貢献します。
また、同ファンドは、東南アジア地域における新興企業の組織内ジェンダー格差の課題に対して、投資先の企業における女性従業員数をモニタリングし、ジェンダー平等の促進に取り組んでおり、女性活躍を後押しします。更に、同ファンドの投資先企業と日本企業のマッチングを促進することで、日本企業の海外展開を推進していきます。

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