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資源枯渇と廃棄物処理の課題解決に資する「循環型建築」の実現に向けた活動を開始

Digital PR Platform / 2024年10月18日 13時0分

このような背景から、建設業界におけるサーキュラーエコノミーとカーボンニュートラル推進の一環として、日建設計は「Circular Design(循環型建築を実装するためのデザイン手法)」に関する「ヒト」「モノ」「コト」を研究し、集合知化する「Circular Design Collective」を発足し、循環型建築の実現に向け始動しました。


目指すべき「循環型建築」とは
「Circular Design Collective」は建築・土木業界から「廃棄物」という概念をなくすというミッションを掲げ、目指すべき「循環型建築」を「Vernacular(全ての部材は地球に還る)」、「Design for Disassembly(設計時から解体後の循環を考える)」、「Upcycling(廃棄物に命を吹き込む)」の3つの考えに分類・定義づけしました。


サーキュラーエコノミー先進地域である欧州では、いずれ新品の資材が入手困難となる遠くない未来を見据え、建設廃棄物のアップサイクルや設計時から解体時の分解を容易にすることの重要性に気づき、同様の考えが浸透し始めています。例えば、建設廃棄物のアップサイクルでは、外装ガラスの再利用で32%、外装サッシュの再利用で87%のCO2削減につながった事例※4があり、カーボンニュートラルへの貢献が期待できることを示唆しています。また、再利用にかかるコストは新規建材採用時と概ね同等であること、さらに適材適所による最適化利用を図れば50%のコスト減につながる試算※4もあり、経済的メリットも享受できる可能性も秘めています。日建設計では、これまで「負の資産」と捉えられてきた建設廃棄物を、環境的価値および経済的価値の両方持った「正の資産」へ転換する考えを推進するとともに、設計時から分解容易性を考慮するなど、日本国内での新たな設計の在り方を提言していきます。

[画像1]https://digitalpr.jp/simg/2213/95843/650_255_202410171453426710a66660b54.png
図:「Circular Architecture」の分類と「Design for Disassembly」の概念

「Circular Design」のアイディアを総覧可能なカタログ「Circular Idea Catalog」プロジェクトの開始
サーキュラーエコノミーに資する取り組みや技術、素材などの情報は存在する一方で、様々な媒体に情報が分散し、個々のプロジェクトに適した情報を拾い上げることが難しい状況にあります。そこで日建設計は、「Circular Design Collective」の最初の取り組みとして「循環型建築」の事例のほか、それを構成する「Circular Design」のアイディアや「Circular Design」に取り組む上でパートナーとなりうる社外専門家情報のカタログ化を実施し、社内で運用を開始しました。建築・土木に携わる誰もが「Circular Design」に取り組むことができる環境をつくり、「循環型建築」の価値を社会に広く提供・浸透させていきます。

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