マクロミル、シングルソースデータを拡張生成するデータ統合技術を独自開発、特許を取得
Digital PR Platform / 2024年10月15日 13時0分
~プライバシーに配慮したデータ利活用を促進し、ポストCookie時代のデータマーケティングの高度化支援を実現~
株式会社マクロミル(本社:東京都港区、代表執行役社長 CEO:佐々木徹 以下、当社)は、断片的なデータソースをシングルソースデータとして利活用する技術「XENESIS PRISM(ジェネシス・プリズム)」を独自に開発し、特許を取得しました。
本特許は、個人識別子(Cookieや広告ID、PII) に依存せず、実際のシングルソースデータに類似する情報を取得する方法です。別々のデータソースを統合し、高精度の擬似的なシングルソースデータを生成します。近年、デジタルマーケティングにおいて課題となっている個人識別子を用いたデータ連携の不完全性への対応や、個人情報保護/プライバシー問題に対しての、新たなソリューションとしてデータ利活用に貢献します。
[画像1]https://digitalpr.jp/simg/2790/96163/700_263_2024100811334267049a06892d3.png
図1:データ拡張生成のアプローチ
■データ利活用における課題と開発背景
近年、デジタルマーケティング業界において、「個人情報保護法や電気通信事業法などの法改正による法的規制」「サードパーティーCookie利用制限や、ユーザーの許諾必須化によるデータ活用の技術的規制」「消費者データ統合の際に発生するデータの断片化」という3つの問題がありました。従来はこれらを解決するために、類似データ同士を結合するデータ融合(データフュージョン)や、機械学習による予測モデル構築によって、データを補完する方法が用いられてきました。しかし、データ補完のプロセスで、相関関係がないのにあたかも相関関係があるように見えてしまう疑似相関の発生など、データの構造が変化するリスクがあり、マーケティング分析による意思決定や施策実行に悪影響を及ぼす可能性があることが課題でした。こうした課題に対処すべく、当社ではデータの統計的構造を維持するアプローチにより、データを補完することで有用なデータを生成する技術開発に着手。新たな手法を独自に開発し、特許を取得しました。
■シングルソースデータ拡張生成技術「XENESIS PRISM」の特長
2つのユースケースでデータの完全性を実現
データ統合: 自社や外部ベンダーが収集したデータなど、収集元が異なる断片的なデータを、データ間の共通変数(共変量)を利用して、統計的構造を維持したデータを拡張生成することで統合。
データ補完: 一部のユーザーから取得できた少数のデータセットをもとに、欠測しているユーザーに対して統計的構造を維持したデータを生成することで、未取得データを補完。
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