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HDMI信号を世界最低遅延である0.1ミリ秒以下で長距離伝送信号へ変換する技術を開発 ~離れていても同一の場所にいるようなリアルタイムコミュニケーション空間の実現へ~

Digital PR Platform / 2024年10月8日 13時6分

HDMI信号を世界最低遅延である0.1ミリ秒以下で長距離伝送信号へ変換する技術を開発 ~離れていても同一の場所にいるようなリアルタイムコミュニケーション空間の実現へ~

 日本電信電話株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:島田 明、以下「NTT」)は、4K120Hz・FHD240HzのHDMI信号を世界最低遅延である0.1ミリ秒以下で長距離伝送信号へ変換する技術を開発しました。本技術と IOWN オールフォトニクス・ネットワーク(All-Photonics Network、以下「APN」※1)を組み合わせることにより、”低遅延”と”高精細”の両方を実現した映像伝送が可能であり、瞬間の動きと音(1秒間に120フレーム表示される4K映像まで)をリアルタイムに離れた拠点間にも伝送できます。
 本技術は、FPGA※2上で利用可能な回路情報(FPGA-IP)で実現しているため、ポート数やサイズなどの利用ケースに応じた多様なハードウェアとの組み合わせが可能となります。本FPGA-IPはライセンス販売(技術開示)という形態で提供されており、最終製品やソリューションで利用可能です。

1.背景
 VRやAR技術の発展による、離れた場所にいながら多数の人が同じ空間を同じ時間に楽しんだり、共同作業を行ったりといったリアルタイムコミュニケーションにおいて、リアルな体験を得られる没入感の高いアプリケーションの拡大が期待されています。没入感を得るためには、映像を複数地点で同時に感じること(リアルタイム性)と実物を見ているように感じること(高精細映像)の両方が求められます。その為、オフィスや家庭などで幅広く使われている映像機器(カメラ、モニターなど)から出力されるHDMI信号を遠く離れた場所へ伝送する時にも、“低遅延”、”高画質・高音質なまま”であることが求められます。しかし、IP網利用を前提とした従来技術ではネットワーク遅延及びネットワークの帯域不足に伴う信号圧縮による遅延や、信号圧縮による画質・音質低下が発生してしまうため、没入感の高いアプリケーションで求められる「リアルタイム性」と「高精細」は達成できませんでした(図1)。


[画像1]https://digitalpr.jp/simg/2341/96377/700_207_2024100414505366ff823d016b1.png


2.本技術の詳細
 NTTでは、4K120Hz・FHD240HzのHDMI信号を非圧縮のまま世界最低遅延の0.1ミリ秒以下で長距離伝送信号へ変換する技術を開発しました。本技術とIOWN APNを組み合わせることにより、高精細かつ非常に動きの速い映像を劣化させることなく遠隔地で再現可能となり、地理的に離れた環境であっても、あたかも同一の場所にいるかのようなリアルタイムコミュニケーション空間の実現が期待できます(図2)。

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