熊田千佳慕の世界展-愛するからこそ美しい 奥田元宋・小由女美術館で開催
Digital PR Platform / 2024年10月10日 11時0分
2024年10月31日(木)~2025年1月13日(月・祝)
企画協力:株式会社ブレインズ・カンパニー
株式会社ブレインズ・カンパニー(東京都中央区銀座、代表取締役 菅井利雄)が企画協力する展覧会、「熊田千佳慕の世界展-愛するからこそ美しい」が、奥田元宋・小由女美術館(広島県三次市)を会場に、2024年10月31日(木)から2025年1月13日(月・祝)までの期間、開催されます。
[画像1]https://digitalpr.jp/simg/2147/96696/400_565_2024100917325367063fb569b54.jpg
「日本のプチファーブル」と呼ばれ、自然の姿の観察を通して描く昆虫や植物のリアルな細密画で知られる熊田千佳慕。1911年、神奈川県横浜市に生まれ、戦前は商業デザイナーとして活躍しますが、戦後は児童向けの絵本を中心とした画家に転身しました。筆の穂先の数本の毛のみを使い昆虫の細かな毛を描き、植物の葉脈一本一本にいたるまで丁寧に表現する細密画は、対象を様々な角度から観察し「納得するまで描く」という信念のもと、一枚を描くのに何か月も費やしてきました。そうして生み出された膨大な作品群は、子どものみならず広い世代の人々を圧倒し、国内外で脚光を浴びています。
時に昆虫の捕食行動や枯れ果てる植物の姿をもリアルに描くことで食物連鎖の厳しさを表現するなど、自然界を徹底的に客観視しながら98歳で亡くなるまで絵筆を握って描き続けました。長年にわたって自然と向き合い続けた熊田千佳慕は「自然は美しいから美しいのではなく、愛するから美しいのだ」という境地に達したといいます。
■本展の見どころ
本展では、熊田千佳慕のライフワークとなった「ファーブル昆虫記」をはじめ、春夏秋冬の動植物の姿、ファンタジー作品、世界的な評価を受けている絵本の原画などの作品のほか、その創作の源とも言えるデッサンなどの資料を展示し、あらゆる命を愛した熊田千佳慕の世界を紹介します。
本展特設サイト:https://www.genso-sayume.jp/event/7912/
■熊田千佳慕プロフィール
1911年、神奈川県横浜市生まれる。本名、熊田五郎。細密画家・童画家。
幼少時代は病弱で、庭先で虫や花と遊んで過ごしていた。この「小さな世界」との出会いと、父から聞いた「ファーブル」の存在が童画家の道を目指す原点となる。東京美術学校(現・東京藝術大学)鋳造科在籍のまま、山名文夫に師事し日本工房にデザイナーとして入社。同僚の土門拳とポスターなどを数多く手がけた。1945年、結婚から8日後、横浜大空襲で焼け出され、父も喪う。厳しい現実に直面するも、戦後に定職を棄て絵本の世界へ身を捧げる決意をする。驚異的な細密描写のため、ひとつの作品を仕上げるのに大変な時間を要し生活は困窮したが、70歳で「ファーブル昆虫記」の作品がボローニャ国際絵本原画展に入選し、一躍脚光を浴びる。その後、個展の開催やメディアへの出演などを通して世間の注目を集めながら、98歳で亡くなるまで制作を続けた。
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