昭和大学がParexel Internationalと研究契約を締結 ― 超高齢社会における安全な手術を目指す
Digital PR Platform / 2024年10月11日 14時5分
昭和大学(東京都品川区、学長:久光正)の石川紘司講師(医学部整形外科学講座)を代表とする研究チームは、Parexel International(米国マサチューセッツ州、CEO: Peyton Howell)と骨粗鬆症治療が骨の強度に及ぼす影響を解明するため、研究契約を締結しました。
<本取り組みの背景と目的>
日本における超高齢社会は世界的にも類をみない環境にあり、さらに加速することが予想されます。同時にこの傾向は世界的に進むことが予想され、健康寿命の延伸は世界規模の課題です。
高齢者の重要な疾患の1つに、骨が弱くなる「骨粗鬆症」があげられ、骨折やフレイル(筋力の低下)のみならず、寿命にも影響が及ぶことがわかっています。さらに、昨今の研究により「骨粗鬆症」は整形外科の手術成績にも悪影響を及ぼすことが報告され、新たな対策が求められています。
石川講師は、骨脆弱性の強い患者の手術成績を向上させるための1つの手段として、「骨粗鬆症薬物療法」の役割を研究してきました。今回の研究では、これまで蓄積してきたデータと独自の手術に特化した解析手法を応用し、骨粗鬆症治療が骨の強度に及ぼす影響を解明することを目指します。
生体患者の骨を機械的にテストすることは不可能であるため、研究チームは、治療効果を把握するために、画像に基づく仮想応力テストを利用します。
石川講師率いる研究チームには、Biomechanics(※1)を医学研究に応用した第一人者であるカリフォルニア大学バークレー校のTony M. Keaveny教授など、国際的なメンバーが集合しており、Parexelは本研究のサポート・コーディネートを行います。それぞれが特色を生かすことで、手術成績の向上につながる新たなエビデンス創出を目指します。この研究は、アムジェン社がスポンサーとなっています。
※1:Biomechanics
生体内にかかる力を、骨や筋肉の内部組織の構造にまで着目して分析する「生体力学(バイオメカニクス)」のこと。
<研究名>
日本人女性骨粗鬆症患者におけるロモソズマブの骨強度に及ぼす影響
Characterization of the effect of romosozumab on bone strength by BCT on spine and hip computed Tomography images in Japanese women with osteoporosis.
(BCT:Biomechanical Computed Tomography analysis)
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