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【東洋大学国際観光学部News Letter 2024 Vol.3】 新しい観光のパラダイム「ポストコロナにおける宿泊産業の潮流」

Digital PR Platform / 2024年10月16日 15時23分

【東洋大学国際観光学部News Letter 2024 Vol.3】 新しい観光のパラダイム「ポストコロナにおける宿泊産業の潮流」

 東洋大学国際観光学部では、新しい観光の考え方・取り組みを連載で紹介する「新しい観光のパラダイム」を、2021年度から公開しています。コロナ禍が落ち着き、観光の復活が本格的に進められているこの時期に、観光産業・教育における新しい潮流を解説するコンテンツを、連載していきます。2024年度のテーマは「日本の鉄道経営と今後のイノベーション」「再始動したインバウンド観光とその展望」「ポストコロナにおける宿泊産業の潮流」「対面サービスのコミュニケーション、その価値の再構築」の4つです。東洋大学ではこれからも、変化に対応し、時代を切り拓ける人材を育成していきます。

わが国における宿泊産業の歴史

 江戸時代以前のわが国では、街道沿いの宿場に存在した宿と宗教的な旅に対応する宿坊、そして湯治目的の宿によって宿泊産業が形成されていました。19世紀後半の明治維新以降は、鉄道の発達などにより街道沿いの宿は衰退しましたが、移動の主役となった鉄道の駅を中心とした新しい街づくりとともに宿泊施設は増えていきます。そして、同時代に出現したホテルという新しい業態も少しずつ存在感を増していき、1960年代以降は急速に増加していきました。その背景としては、国際化の進展によるインバウンド増のみならず、生活の洋風化にホテルが合致したという面もあるでしょう。


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開業時のロビーを復刻したジ・オークラ東京



宿泊産業の転換点


 1980年代後半頃から、従前の、日本ならではの良さを提供する旅館は減少の一途をたどってしまいました。一方のホテルは成長を続けていたかというと、地域によっては1990年代半ば頃からは軒数も増えなくなり、成熟化の兆しが見えはじめています。ただし、その後に政府の方針として観光立国が掲げられるようになり、東京オリンピック・パラリンピックや大阪万国博覧会の開催が決まると、宿泊施設は再び増加傾向を示すようになりました。そして、やはり1990年代以降は、いわゆる「外資系」と呼ばれる海外ブランドのホテルが増えたり、それまでにはほとんどみられなかった、旅館のチェーンが出現するようになったりしています。




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