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皮脂の酸化が頭皮のかゆみの一因となるメカニズムを確認

Digital PR Platform / 2024年10月18日 11時0分


2.試験方法と成果
 頭皮のかゆみを引き起こすメカニズムを解明し、さらにその改善の方法を探索するため、以下の試験を実施しました。

(1)過酸化脂質がセマフォリン3A(Sema3A)を減少させることの確認
 表皮角化細胞および三次元表皮モデルを用いて、代表的な皮脂成分であるオレイン酸の過酸化物(過酸化脂質として)を添加し、セマフォリン3A(Sema3A)の遺伝子発現、タンパク質量の変化を評価しました。
 その結果、過酸化脂質が遺伝子発現量およびタンパク質量を減少させることが確認されました【図1】【図2】。






[画像2]https://digitalpr.jp/simg/2690/97195/350_246_202410171736586710ccaa7b17c.jpg
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(2)HT高含有エキスが過酸化脂質によるセマフォリン3A(Sema3A)の減少を抑制することの確認
 表皮角化細胞および三次元表皮モデルを用いて、HT高含有エキスを事前に添加した後、オレイン酸過酸化物(過酸化脂質として)を添加し、セマフォリン3A(Sema3A)の遺伝子発現量およびタンパク質量の変化を評価しました。
 その結果、HT高含有エキスにより過酸化脂質が引き起こす遺伝子発現量およびタンパク質量の減少が抑制されることが確認されました【図3】【図4】。


[画像4]https://digitalpr.jp/simg/2690/97195/350_246_202410171736586710ccaa6723b.jpg
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(3)HT高含有エキスが細胞内抗酸化システムを活性化することを確認
 軸索ガイダンス因子は過去の研究において、活性酸素種の発生、すなわち酸化ストレスによってバランスが乱れると考えられています。このことから、HT高含有エキスに活性酸素の発生を抑制する効果があると仮説を立て、細胞内抗酸化システムを活性化する指標となるグルタチオン(GSH)を用いて評価しました。
 表皮角化細胞を用いてHT高含有エキスおよびハマメリタンニン(HT) を添加して24時間後のグルタチオン(GSH)量を解析しました。その結果、HT高含有エキスおよびハマメリタンニン(HT)はグルタチオン(GSH)量を増加させることが確認されました【図5】。
このことから、HT高含有エキスは単に抗酸化活性があるだけでなく、細胞内抗酸化システムを活性化する働きがあることが示唆され、そのことによってセマフォリン3A (Sema3A) の発現量を改善させることが示唆されました。

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