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【AR(拡張現実)を使い訓練用マネキン上に心臓や血管、傷病者外観を再現】「ヒューマンインタフェースシンポジウム2024」で金沢工業大学情報工学科山本研究室が優秀プレゼンテーション賞を受賞

Digital PR Platform / 2024年10月21日 14時5分

そこで山本研究室では、救命措置の中でも重要度が高い胸骨圧迫と傷病者の外観について学べるAR救命講習システムの構築をめざしました。心臓や血液が動いている様子や、顔面蒼白、出血などの様子をCGで再現し、訓練用マネキンに提示することで、高い臨場感で救命措置を学ぶことができます。

[システムの概要]
●胸骨圧迫
訓練用マネキンと複数台のiOS端末で構成されます。

訓練用マネキンは心臓の位置が明示されておらず、圧迫部位が分かりづらいことが課題となっています。そこで本システムでは心臓の位置としてマーカを用意。iOS端末のディスプレイ上では訓練用マネキンの画像上に心臓と血管の3Dモデルが表示されるようにすることで、適切な姿勢で表示デバイスを観ながら胸骨圧迫ができるようにしました。

また 胸骨圧迫を行い、脳に血液を送り酸素を供給することで、脳細胞を壊死させないことが重要なため、本システムでは3DCGで胸骨圧迫により心臓から脳へ血液を送る様子も再現しています。

さらに本システムでは、LIDAR※を用いて、圧迫回数、圧迫解除数、圧迫速度および圧迫深度も表示できます。

※LIDAR(ライダー Light Detection and Ranging)
パルス状に発光するレーザー照射に対する散乱光を測定し、対象までの距離などを測定する技術

●傷病者外観
ARを利用して傷病者外観を再現しました。

・顔面紅潮・蒼白
 訓練用マネキンに3DCGを重ね、症状を再現

・死戦期呼吸
 心停止直後に見られる、大きく口を開き、しゃくりあげてあえぐような呼吸をARで再現

・嘔吐痕・吐血痕
 嘔吐痕では黄土色、吐血痕では赤黒色の液体が口から噴き出すようアニメーションで再現
・出血
 3Dモデルの脇腹に傷口を用意。傷口から血が出るようした。複数の血が流れるアニメーションで、それぞれ流れる速度も変えてリアルな動きになるよう再現

山本研究室では、今後、実際の救命講習の場で評価実験を行い、改良を加えていく予定です。

(関連ページ)
「ヒューマンインタフェースシンポジウム2024」受賞者
https://jp.his.gr.jp/symposium/award2024/

金沢工業大学研究室ガイド 情報理工学部 知能情報システム学科 山本知仁 研究室
https://kitnet.jp/laboratories/labo0070/index.html



▼本件に関する問い合わせ先
金沢工業大学 広報課
住所:石川県野々市市扇が丘7-1
TEL:076-246-4784
FAX:076-248-7318
メール:koho@kanazawa-it.ac.jp


【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/

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