コファス経済関連レポート(カントリー・セクターリスク) 2024年 10月– 軸足は金融から財政へ移行となるか
Digital PR Platform / 2024年10月24日 13時22分
東京,日本 - Media OutReach Newswire - 2024年10月24日 - 世界経済の回復は複雑な様相を呈している。米国経済はソフトランディングに向かっているようだが、ユーロ圏は引き続き多くの不確実性、特に産業部門の不確実性に直面している。一方、中国は成長を維持するのに苦労している。最後に、インフレ率の低下にもかかわらず、我々の政治・社会リスク指数は依然として高い水準にあり、ますます複雑で不確実な環境の兆候である。
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これに関連して、コファスは 5 カ国 (4 件の上方修正と 1 件の下方修正) と 17 部門 (12 件の上方修正と 5 件の下方修正) の評価を変更し、2025 年の世界経済が潜在成長率を下回る水準ではあるものの、大きな混乱もなく安定化するというシナリオを示した。
米国経済は着地、ユーロ圏は離陸できず
2024年は前途有望なスタートを切ったが、ユーロ圏では産業部門が再び下落した。購買担当者信頼感指数の低下が示すように、その見通しはダイナミックではない。欧州の主要な産業ハブであるドイツは依然として大きな打撃を受けており、製造業の生産高はコロナ前の水準を 12%下回 っている。回復を牽引してきたサービス部門も減速しており、家計消費は、政治的な不確実性の中で、貯蓄の高止まりと信頼感の低さによって抑制されたままである。
米国ではソフトランディングのシナリオが確認されたようである。米国経済は、労働市場が徐々に減速しているものの、堅調な内需を背景に第2四半期には回復 (年率 3%増) するなど、底堅さを示し続けている。
米国のディスインフレとユーロ圏の企業マインドの悪化
2024 年第 3 四半期は、原油を中心としたコモディティ価格の下落により、米国と欧州の両方でディスインフレ面で良いニュースがもたらされた。しかし、ユーロ圏の企業は依然としてユニット・レーバー・コストの急激な上昇 (前年比 4.2%増) に苦しんでおり、マージンを圧迫している。マージン率はすべてのユーロ圏諸国で 2023 年前半にピークに達した後、ドイツとオランダでは約 2%、スペインとイタリアではその倍の低下が見られ、ここ数カ月で倒産が増加するなど、企業は脆弱な状態にある。
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