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実践女子大 生活環境学科の学生がアップサイクルに挑戦。多摩都市モノレールと協力し廃棄予定の制服を使用。持続可能なサイクルに。

Digital PR Platform / 2024年10月28日 14時5分

50年代をイメージしてアップサイクルのファッションショーも

 また、常磐祭では、展示販売とは別に、50年代のファッションをイメージした学生のファッションショーも企画しています。この服も、多摩都市モノレールから提供された制服・作業着が使用されているほか、瀧定名古屋株式会社からの未利用・廃棄予定生地、日野市の支援を受ける市民活動団体「ひの市民リサイクルショップ回転市場」からの市民の廃棄衣料が用いられ、学生がアップサイクルファッションに挑戦しました。

工夫さまざま。学生のコメント

 学生のコメントからは、初めてのアップサイクルによる商品作りの創意工夫の努力が見られます。大型のショルダーバッグを製作した山本果さん(3年)は「たくさんあったポケットを再利用したのが特徴です。鉄道ファンがカメラを入れられるようにとサイズは大きめにし、丈夫な作りにしました。将来の夢は自分のファッションブランドを作ることなので、良い勉強になりました」と成長した様子。ペットボトルホルダーを製作した弓削美晴さん(3年)は「作業着の袖口を使って作品を作りました。500ミリリットルのサイズばかりでなく、子供でも使えるよう、小さいサイズも入れることはできないかと考え、袖口のボタンをはずして折ることでホルダーのサイズを調整できるように工夫しました。自分以外の目線で商品を考えることを身につけていければと思います」と話し、気づきを得ていました。ポーチを製作した矢島沙也佳さん(3年)は「ベルト部分の長さを調節できるようにすれば利便性が上がると指摘を受け、金具を取り付け、大人から子供まで使えるようにしました。お子さんが使うことも考え、夏用の作業着を素材として選びました。高校の家庭科の教員を目指しており、売れる商品を作るという観点で将来授業をできたらと思います」と夢を描いていました。

滝澤准教授 「学生にはサステナブルな観点を身につけてほしい」

 滝澤准教授はもともと、自身のゼミで、瀧定名古屋株式会社と名身連の協力を得て地道にアップサイクル品の製作を続けてきました。協働は2020年からで、今回、新たに多摩都市モノレールが加わり、活動の範囲が拡大した形です。指導した滝澤准教授は「代表的な環境汚染産業といわれているファッション業界では、どの企業もサステナブルに対する意識は高くなっています。教育の中でも当然、持っていなければならない観点で、学生にはその感覚を身につけてもらいたいと考え、継続的に取り組んでいきたいと思います」と話しています。
 一方、多摩都市モノレールの担当者は「廃棄される予定だった当社の被服が、学生の皆さんの勉学に役立ったのであれば、大変うれしく思います。そういった点でも今回は、環境配慮や廃棄物の削減というだけでなく、沿線地域内の連携としても非常に良い取り組みであると感じています。今後とも、持続的な発展に向けた地域連携の活動として、貴学と一緒に取り組んでいければと考えています。当社の被服がどのように生まれ変わったのか、作品を見るのが楽しみです」と話しています。

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