モレックス、SAPソリューションでインテリジェントなサプライチェーンコラボレーションを推進

モレックスのサプライチェーンディレクター Tony Gainsford (トニー・ゲインズフォード) は、「SAP Business Networkの導入から18か月で、このプラットフォーム経由での取引額は10億ドルを超えました。これほど早期にこの規模の取引額に達することはまったく予想していなかったのですが、関係者の皆さんの素晴らしい努力が実り、このような結果に到達することができました。今では、弊社とサプライヤー各社双方の納期遵守、弊社から弊社顧客への約束納期の遵守、さらに弊社顧客企業の生産計画の計画通りの実行そして、最終顧客への期日通り納品の実現へと、好循環が実現しています」と述べています。

インテリジェントなコラボレーション: つながり、取引、パートナーのためのより良い手段
バイヤーとサプライヤーとの間でのやりとりを、SAP Business Network上でデジタルにシームレスに進めることで、モレックスとサプライヤーの双方で、パーツやコンポーネントの数量や納品スケジュールを手軽に確認できるようになりました。このようなリアルタイムでのインサイトが、より正確な "Clear to Build"(製造指図) につながり、さらにオペレーションとカスタマーサービス部門の業務遂行の役にも立っています。

現在、購買発注の９割以上がSAP Business Network経由で確定し、発注確認から承諾までの平均時間は3分の1に短縮。PO確定内容変更の数や頻度も大幅に削減されました。SAP Business Network経由でのサプライヤーとの密なコラボレーションによって、様々な業務の迅速化などが現在も進んでおり、たとえば最近では分納契約機能のパイロット導入が完了しています。

MolexとSAPは今後も、ユーザー体験の向上を通じてサプライヤーとのやりとりに関わる機能の細かな調整を継続してゆく考えです。両社は協働で、ハイテク分野のサプライチェーンにとって特に重要である変更情報の同期機能を備えた、購買発注書の再確認プロセスを新たに作成しています。

「モレックスと共に、サプライチェーン管理における実際のさまざまな問題を解決し、業界のさらなる前進を加速するような革新的な機能を持つソリューションを創り出していきたいと考えています」とSAP Business NetworkのチーフレベニューオフィサーVal Blatt (バル・ブラット) 氏は語っています。「モレックスにおかれましては弊社ソリューションをご活用いただいたことで、サプライヤー発注確認プロセスの大幅スピードアップと、事前出荷情報の運用実績が著しく改善しています。さらに、委託 在庫の増加、投入したリソースに基づいた生産性の上昇、納期遵守率の改善による有形価値の達成も実現しています」(同氏)