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買い物の利便性と公共交通の収益を同時に向上させることを目指す 地域課題の解決に向けて「貨客混載実証プロジェクト」始動

Digital PR Platform / 2024年11月20日 20時5分

買い物の利便性と公共交通の収益を同時に向上させることを目指す 地域課題の解決に向けて「貨客混載実証プロジェクト」始動



近畿大学経済学部(大阪府東大阪市)総合経済政策学科准教授 新井圭太ゼミは、バス事業を展開する全但バス株式会社(兵庫県養父市)、百貨店業や移動販売等を営む株式会社阪急阪神百貨店(大阪府大阪市)と協働で、兵庫県豊岡市内において「貨客混載※ 実証プロジェクト」を実施します。
本プロジェクトは、買い物が不便な地域で百貨店商品の移動販売を行い、その商品を貨客混載の高速バスが販売地域まで運ぶことによって、買い物の利便性と公共交通の収益を同時に向上させることを目指すもので、令和6年(2024年)11月24日(日)に実証実験に向けたヒアリング調査を実施します。
※貨客混載:人々を運ぶ公共交通機関を用いて荷物や貨物等も同時に運ぶ、混合輸送形式のこと。




【本件のポイント】
●買い物の利便性と公共交通の収益を同時に向上させることを目指す「貨客混載実証プロジェクト」を実施
●買い物が不便な地域で百貨店商品の移動販売を行い、その商品を貨客混載の高速バスが販売地域まで運ぶ
●近畿大学経済学部生が移動販売の需要や最適販売価格に関してヒアリング調査を実施

【本件の内容】
近畿大学経済学部の新井ゼミでは、交通政策を軸としたさまざまなまちづくりモデルの提言や、地域のモビリティ確保に向けた研究・分析に取り組んでいます。その一環として、兵庫県豊岡市において、買い物の不便さと、公共交通機関の利用者減少に伴う収益減少という地域課題の改善を目指し、全但バス、阪急阪神百貨店と協働で、「貨客混載実証プロジェクト」を実施しています。買い物が不便な地域で百貨店商品の移動販売を行い、補充する商品を貨客混載の高速バスが大阪から豊岡まで運ぶことによって、移動販売車の燃料費負担を軽減して出店しやすくするとともに、公共交通機関の収益を増やしてドライバー不足の解消や運行の継続に役立てます。
まずは、実証実験に向けた事前調査として、豊岡市内の道の駅や公共施設で阪急阪神百貨店の移動販売車によるスイーツの販売を行い、新井ゼミの学生が購入者を対象に、移動販売の需要や最適販売価格に関するヒアリング調査を実施します。この事前調査によって地域に受け入れられる価格範囲と必要な商品の構成を推計し、12月に実施予定の実証実験では、大阪から豊岡へ向かう高速バスに移動販売の商品を積載します。
本実証実験を通じて、利用者減少とドライバー不足に苦しむ地域公共交通事業者が収益化しやすいモデルの検証と、買い物の利便性が良くない地域の状況把握を行い、行政への政策提言をめざします。

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