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【東京農業大学(共同研究)】アザラシではフェロモンの受容器官が特殊な粘液の分泌器官に変化していることを発見

Digital PR Platform / 2024年11月25日 10時1分

このように本研究で発見した分泌器官は、アザラシの生態や哺乳類の二次的な海棲適応のさらなる理解のために活発な研究が期待されますが、この器官の摘出は煩雑であり、さらに頭蓋骨を破壊する必要がありました。

そこで本研究グループは試行錯誤を重ね、頭蓋骨を破壊せずに簡易的にサンプリングする手法を確立し、学術誌を通じて広く公開しました。本法によって解剖学者のみでなく、多岐にわたる分野の研究者がこの分泌器官を容易に解析することが可能となります。加えて、頭蓋骨の標本を無傷で確保することも可能となるため、特に絶滅危惧種などの希少種の解析において極めて有用です。本法の確立は多角的な視野に基づいた取り組みであり、異なる研究分野でのサンプル共有や学際的交流の促進につながることが期待されます。


[画像2]https://digitalpr.jp/simg/2209/99730/700_454_202411221731246740415cce85a.png


論文名
1.雑誌名:Scientific Reports
  巻号ページ:14:11779
  論文タイトル:The vomeronasal organ and incisive duct of harbor seals are modified to secrete acidic mucus into the nasal cavity
  著者:Kondoh, D., Tonomori, W., Iwasaki, R., Tomiyasu, J., Kaneoya, Y., Kawai, Y.K., Ikuta, S., Kobayashi, H., Kobayashi, M.
  DOI:10.1038/s41598-024-62711-x

2.雑誌名:Marine Mammal Science
  巻号ページ:早期公開
  論文タイトル:Nondestructive sampling of the nasal region corresponding to an altered vomeronasal organ and incisive duct in harbor seals (Phoca vitulina)
  著者:Kondoh, D., Tonomori, W., Tomiyasu, J., Kaneoya, Y., Ikuta, S., Kobayashi, H., Kobayashi, M.
  DOI:10.1111/mms.13201


本件に関するお問合わせ先
帯広畜産大学 獣医学研究部門 准教授 近藤 大輔 TEL:0155-49-5369
E-mail:kondoh-d@obihiro.ac.jp

東京農業大学 企画広報室
TEL: 03-5477-2650 / FAX: 03-5477-2804 / Email: info@nodai.ac.jp

関連リンク
海洋生物学研究室
https://www.nodai.ac.jp/academics/bio/o_aqua/lab/2103/


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