実写化、リメイクでさらに注目度アップ!“東野圭吾・原作”の映画たち

dmenu映画 / 2017年9月24日 7時0分

(C)2017「ナミヤ雑貨店の奇蹟」製作委員会

日本を代表するミステリー作家として圧倒的な人気を誇る、東野圭吾。物語を構成する緻密なトリックや、最後まで読み手を飽きさせない様々な伏線が魅力となって、日本国内はもちろん、海外でもその衆望に常に応え続けています。

彼の人気小説の中でも日本で実写映画化され、さらに海外でもリメイクされた作品があります。そんな東野圭吾原作の実写化映画を、キャスティングや役者の演技、原作との違い、ファンの反応などに注目して紹介します。

体は娘で、心は妻。そのとき一人の男の取るべき行動とは-「秘密」

母娘が帰省途中に事故に遭ったことで娘の体に母親の人格が宿り、一つの家族が奇妙に形を変えていく様を描いた衝撃作「秘密」。国内での人気はもちろん海外でも高評価を得ています。

日本では1999年に実写映画が公開され、当時女優としての才能を開花させた広末涼子を主人公に、その父親役には小林薫を迎え注目を集めました。原作に忠実に作られた結末は物語の最大の秘密とともに衝撃的な事実を明らかにしています。

また、これ以降にフランスでリメイクされた『秘密 THE SECRET』(2007年)では、母親の運転する車が事故を起こし物語が大きく動き始めます。ドラッグの使用やタトゥーを入れるシーンなど、原作とは大きく異なるインパクトの強さも海外作品ならではと言えるのではないでしょうか。今作はラストシーンについて様々な感想が飛び交っていますが、それもまた作品の魅力となっているようです。

原作の読者であったりオリジナル作品を観賞済みであったりすると、リメイクに物足りなさを感じることもあるようですが、今作のみを鑑賞したという人からは賞賛のコメントが多く、完成度の高い作品であることがうかがえます。

壮絶な過去を背負いながら生きる少年と少女のたどり着いた真実とは-「白夜行」

1999年に刊行され、名作として名高い「白夜行」。舞台をはじめ、ドラマ、映画へ次々と実写化された注目作品です。壮絶かつ複雑に絡み合ったストーリーは多くの人々を虜にし、その重みを物ともせず大ヒットとなりました。

2009年に韓国で『白夜行 白い闇の中を歩く』というタイトルでの映画化が実現されましたが、日本では2011年に映画化されています。2006年に先行してつくられた日本でのドラマ版と、日韓それぞれの映画化が話題となり、双方を比較しながら検証した批評を多く目にします。

『白夜行 白い闇の中を歩く』(2009年)は、原作のボリューム感を抑えつつ2時間ほどの映像に収める難題を解決した監督の手腕が讃称されており、さらには俳優陣の感情を露わにした凄みのある演技は、韓国版ならではの特徴。見応えがあるという好評価を得ています。

一方、日本で制作された『白夜行』(2011年)は、堀北真紀、高良健吾の起用が成功し、感情を押し殺した静かな演技が作品の重厚感をより際立たせています。韓国版との相違点は、韓国版では主人公たちの学生時代のエピソードを割愛しているのに対し、日本版ではそうした部分も映像化し、ラストへと続く重要な道筋を描いたことでしょう。しかし原作で緻密に計算された伏線を完全に再現することは難易だったようで、やや粗削りな印象もぬぐえません。

正義とは法律を超えることはできないのか?-「さまよう刃」

150万部超えの大ベストセラーとなった東野圭吾の代表作とも言える衝撃作「さまよう刃」。社会派サスペンスとして、海外での注目を集め実写化に成功しています。

2009年に公開された日本版の『さまよう刃』では、娘を殺害され復讐を決意する父親を寺尾聰が熱演しました。彼のセリフの少なさが不条理な出来事に苦悶する様を生々しく表現し、観るものをその世界へと引き込みます。

また韓国でのリメイク作品『さまよう刃』(2014年)は、徹底的にリアリティを追求し、主演俳優のチョン・ジェヨンの鬼気迫る演技をはじめ、彼を追う刑事や加害者の少年たちの立場をより現実的に描き出すことに軸足をおいたとのこと。

さらに原作の中で訴えられている司法制度の問題点について、監督を務めたイ・ジョンホは「韓国でもこのような凄惨な事件は起こっている」とし、このような現実に対して無力さを感じていると語っていました。

東野ワールド映画化最新作は『ナミヤ雑貨店の奇蹟』

9月23日より公開の最新作『ナミヤ雑貨店の奇蹟』。実は2013年にはすでに舞台化されており、今回待望の映画化となったのです。

時は2012年、3人の少年が逃げ込んだ雑貨店はかつて悩み相談を受けていた「ナミヤ雑貨店」でした。そこにはおよそ32年の時を超えて、悩みを綴った手紙が次々と舞い込んでくるのです。

過去と未来の2つの時代をつなぐ不思議な雑貨店と少年たちとの関係とは一体何なのか、また32年前に何があったのか。いくつもの人生とその物語がひとつに結ばれたとき、すべての謎が解かれ感動の嵐が巻き起こることでしょう。

主人公・敦也に扮したのはHey!Say!JUMPの山田涼介、ナミヤ雑貨店の店主には名優 ・西田敏行、また村上虹郎、林遣都など若手実力派俳優の集結も大きな話題となりました。東野圭吾作品の中でも異色の感動ミステリーと言われている今作。奇蹟の一夜を劇場で見届けてみませんか?

(スギウチマサコ@YOSCA)

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