「ワンダー」監督&ジェイコブ・トレンブレイが明かす、“共感の理由”

映画.com / 2018年6月14日 14時0分

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なごやかな雰囲気の2人

 [映画.com ニュース] 全世界800万部を売り上げた人気小説を映画化し、世界興行収入3億ドル超のヒットを記録した「ワンダー 君は太陽」。同作でタッグを組んだスティーブン・チョボウスキー監督と主演のジェイコブ・トレンブレイが来日し、多くの人々を感動の涙に包んだ本作について語った。

 自身の小説を映画化した「ウォールフラワー」で監督・脚本・製作総指揮も務め、「美女と野獣」では脚本を手がけたチョボウスキーが監督・脚本を担当し、「ルーム」や「ザ・プレデター」(9月公開)のトレンブレイ、「エリン・ブロコビッチ」のジュリア・ロバーツ、「ミッドナイト・イン・パリ」のオーウェン・ウィルソン、「サバービコン 仮面を被った街」や「クワイエット・プレイス」(9月28日公開)のノア・ジュプといった人気俳優が顔をそろえた本作。生まれつき人と違う顔をもつ少年・オギー(トレンブレイ)が学校に通い始め、さまざまな困難を乗り越えていく姿を、家族や友人の視点を織り交ぜて多層的に描く。

 海外での高評価に加え、日本で行われた先行試写会では上映後に拍手が起こるなど、文化や民族の壁を越えて受け入れられている本作。現在11歳のトレンブレイは、「なんでたくさんの人が共感したかというと、1人の視点だけではなくて、いろんな人の視点で描かれているからだと思う。オギーもそうなんだけど、オギーのお母さんに共感したり、犬に共感する人もいるかもしれないし、(観客の)みんなが“誰か”に共感できるんだ」としっかりとした口調で考察する。

 対するチョボウスキー監督は、そんなトレンブレイをどこか誇らしげに見つめつつ、「全ての人生、生きていく上で出会う方というのは、それぞれの人生におけるヒーローでありヒロインなんだということを、1番皆さんに見て感じていただきたい」と真摯に語る。「すべての人が等しく尊敬と愛と、そしてその人自身を認めてもらうべきだと思う。本作は4つの視点で描かれていて、そういった他人の視点を知れば知るほど、より敬意を払えるんじゃないかな」。

 トレンブレイやチョボウスキー監督が言うとおり、本作で描かれているのは、他人と違うオギーの“苦悩”だけでなく、オギーを受け入れてほしいと願う家族の“愛情”、オギーとどう接していいかわからない周囲の人々の“困惑”と、非常に複合的だ。だからこそ、見る者がそれぞれの立場から考え、受け入れ、感情を揺さぶられるのだろう。人物描写についても、チョボウスキー監督は「原作を読んですごく思ったのは、(オギーの姉)ヴィア(イザベラ・ビドビッチ)であったり、他のキャラクターの視点から描かれているオギーというのは、時に怒っていたり、イライラしていたり、ちょっと手に負えないワンパクなところがあるということ。でも子どもってみんなそういうものであって、それはオギーも持っているのだから、(脚色せず)きちんと描こうと思った」と余計な目線を入れず、ありのままを描くことに腐心したという。製作においては、本作の製作総指揮も手がけている原作者R・J・パラシオ氏と密に連絡を取り、原作の“味”を損なわないように努めた。

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