渾身の役づくりに挑んだ佐藤健は「今まで見たことないくらい汚い」!? 松岡茉優がまさかの告白

映画.com / 2019年9月25日 20時27分

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崩壊した絆を取り戻そうともがき続ける家族の物語

 [映画.com ニュース]佐藤健が主演を務め、白石和彌監督(「凶悪」「孤狼の血」)がメガホンをとる映画「ひとよ」のジャパンプレミアが9月25日に東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、佐藤をはじめ、共演した鈴木亮平、松岡茉優、音尾琢真、佐々木蔵之介、白石監督が登壇した。

 劇作家・桑原裕子氏率いる「劇団KAKUTA」の代表作を実写映画化。稲村家に起きた一夜の事件が、母と三兄妹の運命を大きく狂わせた。一家は惨劇に囚われたまま別々の人生を歩み、15年後に再会。葛藤と戸惑いのなか、崩壊した絆を取り戻そうともがき続ける家族の物語を紡ぐ。

 白石組への参加が念願だったと語る佐藤は、「(本作の話が来る前から)もし白石作品に出演できるんだったら、『こういう役づくりをしていこう』と勝手に考えるくらい(出たかったんです)。今より体の線を太くして、体内を汚して挑もうと思っていて、今回も取り入れました」と明かす。劇中では無精ひげ姿も披露しており、松岡から「この映画の佐藤さん、びっくりするくらい汚いですよ~。こんなにきれいな顔してるのに!」といじられると、佐藤は「あんまり言うなよ、傷付く(笑)! 女性に言われると悲しくなる」と肩を落としていた。

 同じく白石作品への出演を熱望していたという鈴木。きっかけは「日本で一番悪い奴ら」だったそうで、「見終わってすぐ綾野剛くんに、『あれはすごい。羨ましいし、悔しい』と連絡したんですよ。事務所にも『ずっと出たい』と言っていたんです。しかも僕は活発な役が多いので、今回のような内向的な役を『鈴木にやらせてみたい』と思って下さったことに感謝しています」と伝える。すかさず松岡が「今まで見たことないくらい汚い佐藤さん、そして今まで見たことがないくらい頼りない鈴木さん。(NHK大河ドラマ)『西郷どん』はどこに行ったんだっていうね」と軽やかにまとめ、会場の笑いを誘っていた。

 そして、三兄妹を演じた佐藤&鈴木&松岡が口を揃えて「衝撃を受けた」と語るのは、母・こはる役を務めた田中裕子の存在だ。「芝居の中で目が合った時に、理屈じゃなく鳥肌が立ちました。素晴らしい女優さんだと言われる理由が、言葉じゃなく体で感じられたので、すごい経験だと思った」(佐藤)、「現場での過ごし方も、特殊な親子という役どころなので、僕らと打ち解けるのではなく、“異物”として存在して下さった。ちょっとしたぎこちなさを感じられる距離感を保ってくれた。俳優は演技をしている瞬間だけではなく、一緒に過ごす状態から演技をしやすい環境を作っていくんだなと教わりましたね」(鈴木)と、多くの学びを得た様子。

 松岡は印象的なシーンに「母に布団の中で抱きしめられる場面」を挙げ、「(田中さんが)ぎゅーっと抱きしめて下さって。ものすごく息を吸ってみたら、私のお母さんの匂いとは違うんですけど、『これ、お母さんの匂いだ』って思ったんですね。そう思っている自分は、お芝居をしているわけじゃない気がして。お芝居とお芝居じゃない所の境界線が、よく分からなくなりました。『私が思ってるのか? (演じる)園子が思ってるのか?』と、あやふやなシーンが多かったように思います」と振り返っていた。

 「ひとよ」は、11月8日から全国で公開。

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