家族にも学校にもなじめない14歳の少女 韓国で「パラサイト」をおさえて最優秀脚本賞「はちどり」予告

映画.com / 2020年3月18日 14時0分

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 [映画.com ニュース] ベルリン国際映画祭ジェネレーション14plus部門をはじめ世界各国で50以上の賞を受賞、韓国で最も権威のある映画賞、青龍賞で「パラサイト 半地下の家族」をおさえ最優秀脚本賞を獲得した「はちどり」の予告編が公開された。

 本作が初長編となるキム・ボラ監督が、自身の少女時代の体験をもとに、1990年代の韓国の思春期の少女の揺れ動く思いや家族との関わりを繊細に描いた人間ドラマ。韓国では2019年8月に公開され、単館公開規模ながら公開1か月で観客動員数12万人超、最終的に15万に迫る異例の大ヒットを記録。主人公・ウニは、2016年に韓国で発売されるやベストセラーとなった小説「82年生まれ、キム・ジヨン」の主人公の少女時代とも重なり、韓国の同年代の女性の共感を呼んだ。

 94年、空前の経済成長を迎えた韓国。14歳の少女ウニは、両親や姉兄とソウルの集合団地で暮らしている。学校になじめない彼女は、別の学校に通う親友や男子生徒や後輩の女子とデートをしたりして過ごしていた。小さな餅屋を切り盛りする両親は、子どもたちに向き合う余裕がなく、兄はウニに暴力を振るう。孤独な思いを抱えていたウニが通う漢文塾に、不思議な雰囲気の女性教師ヨンジがやって来る。自分の話に耳を傾けてくれる彼女に、ウニは心を開いていく。

 公開された本予告では、馴染むことのできない学校の授業、居場所を感じられない家族との生活、ただ過ぎていく単調な日々の中、暇に任せてノートに落書きをしているウニに「私も漫画が好き」と、ヨンジ先生だけがウニを気にかけるシーンを切り取った。これまで明かすことのなかった自分の胸の内を、ヨンジ先生だけに少しずつ明かしていくウニ。。“世界”となかなか折り合いのつかない14歳のウニの心情が、みずみずしい映像で表現されている。

 「はちどり」は、4月25日から東京・渋谷のユーロスペースほか全国で順次公開。

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