丸の内TOEIで「楢山節考」「武士道残酷物語」上映 カンヌ、ベルリンのトロフィーも展示

映画.com / 2020年6月26日 6時0分

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ベルリン映画祭(左)とカンヌ映画祭トロフィー

 [映画.com ニュース]丸の内TOEIで、第36回カンヌ国際映画祭で最高賞パルム・ドールを受賞した「楢山節考」(今村昌平監督)と第13回ベルリン国際映画祭で最高賞の金熊賞を受賞した「武士道残酷物語」(今井正監督)が、7月3日からデジタル上映される。また、上映初日から7月16日まで、同館ロビーで両作品のトロフィーが展示される。世界三大映画祭のうち2つの最高賞のトロフィーを見られる貴重な機会だ。

 中村錦之助主演の「武士道残酷物語」(1963)は、南条範夫氏の「被虐の系譜」を原作とした、封建社会の残酷さをとある一家の7代を通して描いた物語。ベルリン映画祭では、「『修蔵の巻』のクライマックスで、ショックのあまり抱きかかえられて退場する女性がいた」「錦之助の一人七役について、現地の観客の理解を超えていたが、歌舞伎界の名優という説明をして納得してもらった」などという逸話が残されている。

 緒形拳主演の「楢山節考」(1983)は、深沢七郎氏の同名小説と「東北の神武たち」を映像化。信州の山深い寒村を舞台に、生と死、親と子の人間関係の本質を追求したドラマ。老女が、土地の習わしに従い雪の降る日、息子に背負われて楢山に捨てられに行くという、死を目前にした人間の生き方を土俗的な哀切の中に描いた。カンヌ映画祭では、「ラルジャン」(ロベール・ブレッソン監督)と「ノスタルジア」(アンドレイ・タルコフスキー監督)が最高賞有力との声もあったが、最終的には「楢山節考」と大島渚監督の「戦場のメリークリスマス」の争いと言われ、下馬評の高かった「戦場のメリークリスマス」に逆転し、オーソン・ウェルズから日下部吾郎プロデューサーとおりん婆さんを演じた坂本スミ子がパルム・ドールを受け取ったというエピソードがある。

 「楢山節考」「武士道残酷物語」上映は7月3日から16日まで。料金は一般、シニア共に1100円。

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