熊本出身の新星・芋生悠「ソワレ」で凱旋 「くまもと復興映画祭」がクロージング

映画.com / 2020年10月4日 22時22分

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 [映画.com ニュース] 村上虹郎が主演し、熊本県出身の芋生悠がヒロインを務めた映画「ソワレ」(外山文治監督)が10月4日、「くまもと復興映画祭2020」が開催中の熊本・熊本城ホールでクロージング上映され、芋生、プロデューサーの豊原功補、外山監督が登壇した。

 本作は、老老介護の厳しい現実を見つめた短編「此の岸のこと」や吉行和子主演の長編デビュー作「燦燦 さんさん」などで評価を受けた外山監督が、オリジナル脚本で挑んだ長編第2弾。ある事件をきっかけに、逃避行をする俳優志望の翔太(村上)と和歌山の高齢者施設で働くタカラ(芋生)の姿を描く。

 楽屋裏で久しぶりに再会したという豊原は喜びのあまり、高良健吾をステージ上に連れ出すサプライズ。高良は戸惑いながらも「村上虹郎です」と機転をきかせて、盛り上げた。豊原は映画初プロデュースについて、「20~30代、俳優をやる中、いつかは作る側にはなるとは思っていたが、一歩踏み出せなかった。40代が終わりかける頃に演劇を作り始めて、50代になって外山監督から映画の誘いを受けた。『プロデュース、豊原功補、小泉今日子』は宣伝にはなるだろうが、それが欲しいだけではやらない、本気でやります、と言った」と明かした。

 芋生は「上京する前、高校生の時、(前身の)菊池映画祭に行きました。上京してから5日後に地震があった。いつか、みなさんのお役に立ちたいと思っていましたが、何もできないと思っていた。ここに立てていることが感慨深いです」と挨拶。「撮影は、外山監督、豊原功補さん、(プロデューサー補の)小泉今日子さん、みなさんの個性が立っている現場で、みなさんが本気だった。そんな中、絶対に負けたくないという思いでやっていました」と話した。

 会場の観客から「大変だったシーンは?」と聞かれると、芋生は「事件のきっかけとなる父親とのシーンの時は不安定になりました。最初はタカラに憑依してやる、と思っていましたが、それだとやりきれないと思い、タカラのそばでいるような感覚で演じきりました。あのシーンは一緒に闘ったような感じがしました」と振り返った。

 この日は、「ソワレ」を上映中の市内の映画館「Denkikan」でも舞台挨拶。豊原は「とても素敵なお客さんと出会えた。芋生さんの凱旋ができてよかった。娘を送り出すような気持ちだった」と喜んでいた。

 グランドフィナーレでは、「劇場版 夏目友人帳 うつせみに結ぶ」の高良、「猿楽町で会いましょう」の児山隆監督、主演の金子大地、ヒロインの石川瑠華、「アルプススタンドのはしの方」の城定秀夫監督、平井亜門らも登壇。映画祭実行委員会名誉会長の大西一史・熊本市長が来年の開催を宣言し、閉幕した。

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