謎の飛行物体、積み上がる死体… 片田舎で血で血を洗う暴力と惨劇の幕開け「バクラウ」11月28日公開

映画.com / 2020年10月29日 18時0分

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血と暴力に彩られたショッキングな現代の寓話 (C)2019 CINEMASCOPIO – SBS PRODUCTIONS – ARTE FRANCE CINEMA

 ブラジル片田舎の村で起こる不可解な出来事と貧困が引き起こした暴力、そして政治によって主導される人々の分断を描き、第72回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞した怪作「バクラウ 地図から消された村」の公開日が11月28日に決定。日本版アートワークと予告映像がお披露目された。

 前作「アクエリアス」がカンヌ国際映画祭コンペティション部門に選出された、ブラジルの俊英クレベール・メンドンサ・フィリオ監督が現代に警鐘を鳴らす暴力に彩られた寓話的世界を描く。再び挑んだカンヌ国際映画祭では、パルムドールこそポン・ジュノ監督「パラサイト 半地下の家族」に譲ったものの、審査員賞を受賞しブラジルに初めての栄冠をもたらした。また、ジャンル映画の祭典シッチェス・カタロニア国際映画祭でも監督賞を含む3冠を達成、フランスの映画誌「カイエ・デュ・シネマ」2019年ベスト10で外国映画としては「パラサイト」に次ぐ第4位に選ばれた。

 アカデミー賞受賞作「蜘蛛女のキス」のソニア・ブラガ、アンディ・ウォーホールに見出されて以降「奇跡の海」「ダンサー・イン・ザ・ダーク」などラース・フォン・トリアー作品の常連としても知られるウド・キアら国際色豊かな個性派が顔をそろえる。

 予告編では、本編でも流れるジョン・カーペンター監督のトラック「NIGHT」も使用され、不可解な出来事と血と暴力に彩られたショッキングな現代の寓話を描いた本編を期待させる仕上がりだ。

 村の長老である老婆カルメリータの死をきっかけに故郷の村バクラウに戻ったテレサ。しかしその日から村では不可解なことが次々に起こり始める。突然、村はインターネットの地図上から姿を消し、上空には正体不明の飛行物体が現れる。村の生命線である給水車のタンクに何者かが銃を撃ち込み、村外れでは村人が血まみれの死体で発見される。めったに現れないはずの他所者の来訪、それは血で血を洗う暴力と惨劇の幕開けだった。

 11月28日からシアター・イメージフォーラムで公開。

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