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「陰陽師0」呪術界のレジェンドたちがイベントに集結 佐藤嗣麻子監督らが裏側を語る

映画.com / 2024年5月13日 14時15分

 佐藤監督は平安京を再現する苦労について、「平安中期の資料がなかったのでものすごく調べました」と述懐。そして「『日本の服装』という書籍の中で、夏の装束があるのですが、胸がはだけていて、こういう感じにしたいと、実際は袴を上にあげました。それが今回の女性の衣装です。清涼殿以外の建物は、中国を模したという史料に基づいてつくっています」と明かした。さらに呪術監修を務めた加門氏が劇中に登場する呪術の解説を行い、ファンを喜ばせた。

 質問コーナーでは、観客からの「平安時代の沓(くつ)で実際にあのように走れたのでしょうか」という問いに、佐藤監督が「走れますが、長距離は難しいかもしれません。アクションの時はアクション用の沓をつくりました」と回答。さらに、「陰陽寮が暗く、孤独が象徴される中で、花が印象的でした。史実に基づくものなのか」という質問には、「今でも、祭りの時に斎王が花を頭につける慣習があります。平安以降、清少納言の時代にはこのような慣習がなくなったとも言われています」と説明した。一方、岡野氏は「安倍晴明が死後1000年経っても人を惹きつけるのはなぜだと思いますか」という質問に、「京都の晴明神社は人々から感謝されつくられた神社だと思いますし、晴明の魂の人柄だと考えています」と語った。

 イベントの終わりに、岡野氏は「漫画の陰陽師を知らない人もいらっしゃると思いますが、この機会に是非読んでみてください。漫画が完結した2005年は晴明が亡くなって1000年という年でした。今年はそれから19年ということで、太陽と月の周期が一巡する時なので、そういったタイミングで映画になり、晴明と博雅が活躍するのはとても意味のあることだと思います」とコメント。

 加門氏も「今日の話を聞いてもう一度映画を観たいと思っている人もいらっしゃるのでは。何回観ても面白いので、欲望のままに何度でも観てください」と語り、佐藤監督も「呪とは何かとか、どうすれば思い込みにかかるか、解けるかというのを描いた作品です。現代にも使えることなので、なんでも鵜呑みにしないとか、呪を祓ってから観てみてください」とアピールした。

 「陰陽師0」は全国公開中。

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