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是枝裕和監督の長編映画デビュー作「幻の光」がリバイバル上映 収益は能登半島地震被災地の輪島市に

映画.com / 2024年5月16日 10時0分

そして、今年の正月のニュースに声を失った。朝市通りは消え、主人公の港町は孤立化している、という。「私たちにできることはないか」と考え抜いた結果が今回の再上映だ。映画の中にのこされた「輪島の美しさ」を多くの方に観ていただくことで、復旧支援の輪を広げよう、と。

また、新人を盛り立てようと立ち働いてくれた数十名のスタッフ、それをごく自然に支えてくれた輪島の人々、そのやさしさの数々が映画には確実に映っている。「能登はやさしや、土までも」という言葉があるそうだが、今改めて芯からそれを実感する。私は、「輪島の方々の応援がなければ、映画は完成しなかった」と確信している。

29年前の日々は遠いけれど鮮明だ。今回の上映が「美しく、やさしい輪島を応援しよう!」と声をあげてもらう機会につながれば、それは「幻の光」チーム全員の大きな喜びである。

▼原作者・スタッフ・出演者からのコメント

四十六年前「幻の光」という小説を書くために吹雪の能登の海に沿った道を歩いた。そこからたくさんの心が生まれてきたのだ。
小説家 宮本輝

自分の映画監督のキャリアは輪島から始まりました。今回の上映が、映画の中に描かれた朝市や海岸線の風景や、そこに暮らす人々の生活を取り戻す一助になれたらと強く思います。
監督 是枝裕和

映画「幻の光」には元気な、能登、輪島があります。映画は文化です。私達はもっともっと映画を観なければいけません。映画「幻の光」を幻でなく現実のものにするのは僕たちです。僕たちの力で「幻の光」を生き返らせましょう。そしてそれが復興の一助になれば。
俳優 柄本明

「幻の光」撮影時は学生で3rd助監督でした。初めて経験する撮影現場で、人生で初めて輪島を訪れました。圧倒的な景色、いまだに目に焼き付いています。極寒の撮影現場に差し入れていただいたワカメスープ。本当に心も身体も温まりました。
THE SEVEN CCO/プロデューサー  森井輝

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