1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 映画

「マッドマックス フュリオサ」にカンヌが熱狂! ジョージ・ミラー監督はシリーズ続行に意欲

映画.com / 2024年5月17日 12時30分

 カンヌ国際映画祭の開催2日目、今回の目玉作品のひとつである「マッドマックス フュリオサ」がアウト・オブ・コンペティションで披露され、約7分に及ぶ熱狂的なスタンディング・オベーションで幕を閉じた。フュリオサ役のアニャ・テイラー=ジョイ、今回の悪役であるディメンタス役のクリス・ヘムズワース、フュリオサと想いを交わし合う警護隊長ジャック役のトム・バークらはそれぞれ感無量の様子で、ジョージ・ミラー監督と熱い抱擁を交わした。さらにオーストラリアの同胞、バズ・ラーマン監督もかけつけ、ミラー監督を讃える姿も見られた。

 本作同様カンヌで披露された前作、「マッドマックス 怒りのデス・ロード」(2015)から9年を経た新作は、時間的に前作の前に位置する作品であり、フュリオサ(前作ではシャーリーズ・セロン)がどこから来たのか、彼女を彼女たらしめたものは何かを描いている。

 逃亡がメインのアクション・ロードムービーであった前作に比べ今回は、破壊的なバイオレンスはそのままながら、故郷を思うフュリオサのノスタルジー、絶望、怒り、儚い希望が描かれ、感情面で一層エモーショナルなものに仕上がっている。

 プレミア上映の翌日に行われた記者会見も満員御礼となり、前日の興奮を引きずるような熱い雰囲気に満ちた。ミラー監督はこのたぐいまれなサーガの歴史を振り返り、「長年人気を保てた理由は、自分ではわからない。寓話的な要素が受けたのかもしれない。一作目はフランスでは車輪のついた西部劇と言われ、日本ではマッドマックスが侍に見立てられた。映画はつねに時代とともに変化するものだ。一作目は伝統的なフィルムの時代で、その後デジタルの時代となり、とくに技術面で進歩した。このシリーズも、たとえば前作から9年経ったいまでは、さらにカメラや技術が進歩し、フュリオサの道具も洗練されたものになっている。作っていて興奮しっぱなしだったよ」と振り返った。

 俳優陣は、カンヌ・プレミアの経験について、「観客と一緒に観るのは本当に素晴らしい体験だった。わたしたちはカメラの後ろのトリックを知りすぎているけれど、映画のペースや、サウンドデザインや、すべての要素が素晴らしいと思えた。誇りに思えた」(テイラー=ジョイ)、「自分にとっては初めてのカンヌ体験。オーストラリア人としてマッドマックス・シリーズは特別な思いがあり、ここに連れてきてくれてありがとうとジョージに言いたい」(クリス・ヘムズワース)、「昨夜の上映は本当に素晴らしかった。映画を観ていて震えた。電気がびりびり走ったよ」(トム・バーク)と口々に感想を語った。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください