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デイジー・リドリーの新境地 ノスタルジックでロマンチック、優しい愛に溢れた不器用な大人の物語「時々、私は考える」予告編

映画.com / 2024年5月23日 11時0分

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不器用な主人公の、優しく不思議な物語 (C)2023 HTBH, LLC ALL RIGHTS RESERVED.

 「スター・ウォーズ」シリーズや「オリエント急行殺人事件」で知られるデイジー・リドリーの主演・プロデュース作「時々、私は考える」のティザービジュアルと予告編が公開された。

 本作は、2019年に発表され、各国の短編映画祭で数々の賞を獲得した短編を長編映画化。ポートランドからほど近く、名作映画「グーニーズ」の舞台としても知られるオレゴン州アストリアの閑散とした港町で繰り広げられるノスタルジックで少しだけロマンチック、そして優しい愛に溢れた人間讃歌の物語だ。

 リドリーは、人付き合いが苦手な主人公フラン役。恋や仕事仲間との交流をきっかけに少しずつ変化していく様子を繊細な演技で表現しており、昨年のサンダンス映画祭にてプレミア上映された際には「デイジー・リドリーの新たな一面が発見された」とその演技力が再評価され話題となった。監督は、2023年インディワイヤー誌が発表した“注目の女性監督28人”に選出されたレイチェル・ランバート。

 人付き合いが苦手で不器用なフランは、会社と自宅を往復するだけの静かで平凡な日々を送っている。友達も恋人もおらず、唯一の楽しみといえば空想にふけること。それもちょっと変わった幻想的な“死”の空想。そんな彼女の生活は、フレンドリーな新しい同僚ロバートとのささやかな交流をきっかけに、ゆっくりときらめき始める。順調にデートを重ねる二人だが、フランの心の足かせは外れないままだった――。

 主人公のフランが浜辺に積み重ねられた流木に交じり横たわる様子を切り取ったティザービジュアルは、劇中でフランが空想する幻想的な“死”のワンシーン。予告編はそんなフランの生活を覗き見するような映像で、静かで平凡な日常、不器用さがうかがえる同僚との会話、そして突如訪れた新しい同僚のロバートとの出会いを通して彼女の生活はとたんにきらめきだす様が映し出される。誰もが一度は感じたことがあるであろう“生きていくことの難しさ”を、優しくも少し奇妙なタッチで軽やかに描き出した、本作の魅力が漂う映像となっている。

 「時々、私は考える」は、7月26日から新宿シネマカリテほか全国順次公開。

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