沖縄を写した写真家、石川真生を追うドキュメンタリー映画「オキナワより愛を込めて」8月公開
映画.com / 2024年5月23日 12時0分
![写真](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/eigacom/eigacom_20240523011_0-small.jpg)
ポスタービジュアル early elephant film + 3E Ider (C) 2023
沖縄を拠点として活動し、今年2月に、沖縄出身の写真家として初の文部科学大臣賞を受賞、3月には土門拳賞を受賞した写真家・石川真生氏を追うドキュメンタリー映画「オキナワより愛を込めて」が8月公開される。
沖縄の伝説的写真家・石川氏が自身の初期作品を振り返りながら、当時の様子を語る自伝的ドキュメンタリー。写真家としての石川氏のルーツを辿りながら、ファインダーを通して語られた「愛」、そして作品の背景となった歴史、政治、人種差別、それらを乗り越えるパワーを写真とともに映し出していく。
1971年11月10日、米軍基地を残したまま、日本復帰を取り決めた沖縄返還協定を巡り、沖縄の世論は過熱していた。ストライキを起こした労働者と、機動隊の衝突は、警察官一人が亡くなる事件に発展した。当時、10代だった石川氏は、この現場を間近で目撃した。「なんで沖縄にはこんなに基地が多くて、なんでこんなに色んな事件事故が多いんだろう」。同じ沖縄の人間同士の衝突がきっかけとなり、浮かんできた疑問が、石川氏を写真家の道に進ませた。
1975年、米兵を撮るために、石川氏は友人を頼り、コザ・照屋の黒人向けのバーで働き始める。バーで働く女性たちや、黒人たちと共に時間を過ごしながら、日記をつけるように、石川氏は写真を撮り続けた。
当時の生活が収められた3冊の写真集「熱き日々 in キャンプハンセン!!」(1982)、「熱き日々 in オキナワ」(2013)、「赤花 アカバナー 沖縄の女」(2017)を手に、およそ半世紀が経った今、石川氏は当時の記憶を回想する。自身が「最も大事にしてる写真」と語る作品、人々との物語が語られていく。
本作は、2023年11月に初開催された沖縄発の国際映画祭「Cinema at Sea - 沖縄環太平洋国際フィルムフェスティバル」のオープニング作品としてジャパンプレミア上映され、今年5月29日よりドイツで開催されるニッポン・コネクションでの上映も決定している。
監督の砂入博史は、ニューヨークを拠点に活動。ドキュメンタリーを中心に、コンスタントに映像制作を続けている。また、映画にとどまらず、パフォーマンス、写真、彫刻、インスタレーションなど様々なジャンルの創作を手掛けている。
このほど公開されたメインビジュアルは沖縄出身の写真家・上原沙也加氏が担当。「熱き日々 in キャンプハンセン!!」のイメージカラーが配色され、石川氏の近影と、劇中で語られる20代の同氏の写真が使用されている。タイトルロゴには石川氏直筆の題字が使用されている。
8月24日より沖縄・桜坂劇場にて先行上映、8月31日より東京・シアター・イメージフォーラムほか全国公開。
▼砂入博史監督コメント
オキナワの写真家石川真生は、体当たりで写真を撮る、作品にオキナワの複雑な歴史、政治、アイデンティティを反映させ、進化させ、体現する。石川の実証的でありながら詩的な言葉は、写真と同じくらい印象的だ。写真と言葉は影響し合い、互いをより力強いものにする。私が気をつけたかったことは、被写体を植民地化しないこと、日本人としてオキナワを語らないこと、女性をオブジェクティファイしないこと、石川真生を説明しないこと。彼女の言葉を、映像やリサーチでイシュー順に構成し、オキナワ人であり、女性であり、写真家である石川真生が、可能な限り透明で複雑なオーガニズム、スーパー真生として生成する。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
「40年遺骨収集続ける男」から考える"弔いの意味" 『骨を掘る男』の奥間勝也監督にインタビュー
東洋経済オンライン / 2024年6月14日 12時40分
-
石川真生さんのドキュメンタリー映画、桜坂劇場で8月24日から先行上映 「オキナワより愛を込めて」
沖縄タイムス+プラス / 2024年5月23日 12時0分
-
妻夫木聡&広瀬すず&窪田正孝&永山瑛太、『るろ剣』大友啓史監督と『宝島』実写映画化
cinemacafe.net / 2024年5月22日 7時0分
-
「宝島」実写映画化決定 妻夫木聡・広瀬すず・窪田正孝・永山瑛太が幼馴染役に
モデルプレス / 2024年5月22日 7時0分
-
妻夫木聡、広瀬すず、窪田正孝、永山瑛太共演! 直木賞受賞作『宝島』実写映画化&特報解禁 監督は大友啓史
クランクイン! / 2024年5月22日 7時0分
ランキング
-
1フジ「ものまね紅白歌合戦」冒頭で東野幸治の司会卒業を発表…後継者として人気女優がサプライズ登場
スポーツ報知 / 2024年6月15日 21時42分
-
2「アンチヒーロー」近藤華にブレークの予感…長谷川博己と互角の「泣きの演技」は両親譲りの“才能”か
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年6月15日 9時26分
-
3「ワタナベお笑いNo.1決定戦」Aマッソが優勝 「やったー!」と喜び爆発
マイナビニュース / 2024年6月15日 20時30分
-
4「アンチヒーロー」最終話を前にプロデューサーが語る 「伏線はほぼ回収できたと思っています」
エンタメOVO / 2024年6月15日 10時0分
-
5「ロックTシャツ着るアラフォー女」議論 荻野目洋子の主張にネット共感の嵐「さすが」「素敵」
スポニチアネックス / 2024年6月15日 15時23分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)