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人形責め、プールで放水…性の対決の一端が明らかに 日本初公開セックススリラー「男女残酷物語 サソリ決戦」秘密のアジトのハイテク装備公開

映画.com / 2024年5月24日 18時0分

写真

(C)1969 – Cemo Film (Italia) - Surf Film All Rights Reserved -

 6月7日に日本劇場初公開となる55年前のイタリア映画「男女残酷物語 サソリ決戦」。女性を支配したいという欲求を持った男が秘密のアジトで使用する、8つのハイテク装備の写真と概要が公開された。

 これまで一切日本に紹介された形跡のない、1969年のイタリア製ウルトラ・ポップ・アバギャルド・セックス・スリラーである本作は、終わりなき男女の対決を描く。「華麗なる殺人」(65)、「バーバレラ」(67)、「女性上位時代」(68)といった時代を象徴する作品に匹敵する作品でありながらも、50年以上忘れ去られ、近年その存在と価値を発見された作品だ。日本ではほとんど知られることなく、存在自体が確認されていなかった。

 精巧な拷問技術の達人という裏の顔を持つ慈善財団大幹部セイヤーは、ジャーナリストのメアリーを拉致監禁、ハイテク装備満載の秘密のアジトで、想像を絶する肉体的、精神的凌辱の限りを尽くす。だが、言葉にできない恥辱を受けても微笑むメアリーはセイヤーの想像を遥かに超えていた。弱音を吐き始めるセイヤー。洗練と野蛮が表裏一体の性の対決を描く物語。フィリップ・ルロワがセイヤー、ダグマー・ラッサンダーがメアリーを演じる。

 音楽は「ベニスの愛」(70)、「夜行性情欲魔」(71)、「血みどろの入江」(71)等を手掛けるイタリア映画音楽の巨匠ステルヴィオ・チプリアーニによるもの。また、フランスの芸術家ニキ・ド・サンファルによる作品≪ホン≫のレプリカが登場することから、アートファンからも、その芸術点の高さで注目を集めている。

 公開されたのは秘密のアジトで使用される8つのハイテク装備だ。メアリーがはじめて拷問を受け、セイヤーの恐るべき思想を聞くことになるのが「磔部屋」。また、周囲に石とメトロノームが配置された「鍛錬部屋」では、セイヤーがローイングマシンのようなもので拷問のための身体造りに勤む。「最新鋭シャワー部屋」では、円形の装置の中で周囲を見渡しながらシャワーを浴びることができる。

 そして、メアリーのベッドは仕切りが存在し、向こう側からセイヤーが登場し驚かせる「間仕切り開閉式ベッド」。そこでは、セイヤーに瓜二つの人形と愛し合うように強いられる「俺人形責め」が行われる。「水責めプール部屋」では、セイヤーが喜々としてメアリーに放水。逃げ惑う姿を西ドイツ製カメラContax IIIaで収め悦に入っている。

 人間が吊るされているのかと思いきや人形であり、“ここに入れられた女は発狂する”という恐ろしいエピソードを披露される「ボンテージ人形部屋」も目を引く空間だ。また、屋外では、同じく西ドイツ製の水陸両用車である「アンフィカー770」。多くの拷問設備が登場する本作だが、映画倫理機構による審査の結果、誰でも鑑賞可能なG区分となっている。

 現在、全国共通券(紙券)1,500円が新宿武蔵野館、渋谷ホワイトシネクイントほか一部上映劇場とオンラインにて販売中。6月7日から、新宿武蔵野館・渋谷ホワイトシネクイントで公開。

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