【「帰ってきた あぶない刑事」評論】“常識”を打ち破ってきた刑事ドラマのアイコンが放ち続けるあぶない魅力
映画.com / 2024年5月25日 13時0分
しかしだからと言って、往年のファンだけが楽しめる作品にはなっていない。脚本はテレビシリーズから参加してる大川俊道と岡芳郎、プロデューサーは製作会社セントラル・アーツ出身の近藤正岳が務め、“あぶ刑事”の過去のエピソードへのオマージュやお約束を散りばめてファンの心をくすぐりつつ、「朽ちないサクラ」(6月21日公開)も控える注目株の原廣利監督と若いスタッフ、キャストが融合し、令和の新しい感覚の“あぶ刑事”に仕上がった。
それにしてもなぜこんなにも長く愛されるのか。ふたりは美女(ヒロイン)には弱いが人情に厚く、どんな窮地に陥ってもユーモアを忘れない。そして組織にいながら型にはまることを嫌い、自分たちのやり方で事件を解決してきた。自由なようでどこか退廃的、だが悪事は許さないという強固な意志と、“常識”を打ち破るような生き様が痛快であり、生死を共にしてきた同士愛的な関係性も人々を魅了し続けている理由かもしれない。舘と柴田がお互いをリスペクトしながらもっと楽しい作品にしようという思いと、浅野、仲村らとこれまで積み重ねてきたチームワークの良さもスクリーンから伝わってくる。東映の刑事ドラマ、アクション映画の系譜を受け継ぐ最後の貴重なプログラムピクチャー(映画第1作は「七福星」と同時上映)として、見せ場たっぷりのドラマとアクションが今回も展開される。
(和田隆)
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