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目の前の傷付いた少年を守るため、犯罪をも厭わない“母”の並々ならぬ覚悟 杏主演「かくしごと」本編映像独占入手

映画.com / 2024年5月28日 14時0分

目の前の傷付いた少年を守るため、犯罪をも厭わない“母”の並々ならぬ覚悟 杏主演「かくしごと」本編映像独占入手

少年を匿おうとする千紗子(杏)を、友人が咎める (C)2024「かくしごと」製作委員会

 杏が主演を務め、ひとつの嘘から始まる疑似親子を描く映画「かくしごと」の本編映像を、映画.comが独占入手。目の前の傷付いた少年を守るため、犯罪をも厭わない主人公・千紗子(杏)の覚悟が切り取られている。

 「生きてるだけで、愛。」の関根光才監督が、「ミステリー作家が描く感動小説」として高く評価される、北國浩二氏の「嘘」(※「嘘」は正字)を映画化。杏をはじめ、奥田瑛二、中須翔真、安藤政信、佐津川愛美、酒向芳、木竜麻生、和田聰宏、丸山智己、河井青葉らが共演した。

 長年確執のあった父親・孝蔵(奥田)の認知症の介護のため、田舎へ戻った絵本作家の千紗子は、ある日、事故で記憶を失った少年(中須)を助ける。少年に虐待の痕を見つけた千紗子は、彼を守るため、自分が母親だと嘘をつき、一緒に暮らし始める。疑似親子はやがて、本物の親子のようになっていくが、そんな幸せは長くは続かなかった。

 先日披露されたインタビュー映像で、杏は「現代のおとぎ話みたいだと思いました」と、物語の魅力を明かしていた。「例えば子どもが苦しむニュースを見たら、この子を守ってあげたかった、と思いますし、もし目の前にいたら、温かいご飯をあげて、抱きしめてあげたい、と。でも、そう思っても、すでに何かが起こってしまったからニュースになっているわけで、なかなかその先自分ができることはなく、歯痒いことが多いです。でも、千紗子はそれをひっくり返して、真っ直ぐ親子として関係を築いてしまう。『築いて“しまう”』と言ったのは、果たして良いことなのか、悪いことなのか、正解なのか否か。見ている方も、これで良いのか、悪いのか。自分だったらどうするんだろうって考えながら、ミステリーとして見ていただける作品だと思います」。

 本編映像では千紗子が、少年が両親から虐待を受けているのではないかと考え、彼を匿おうと決意するシーンを活写。そんな千紗子のもとにやってきた友人・久江(佐津川)は、「千紗がしたかったのは子どもをさらって遊ぶこと?」と、その行動を咎める。

 千紗子は少年の両親が、行方不明となっている少年の捜索中にも関わらず帰宅したことを知り、匿い続ける覚悟をさらに固めるが、久江は「でもこれは犯罪だよ。誘拐」と食い下がる。そんな久江に、「そんな親元にあの子を返すほうがよっぽど犯罪的じゃない」と切り返し、両親の住所を探ってほしいと頼む千紗子。できるわけがないと突っぱねる久江だが、千紗子が「協力してくれないなら、警察に全部話す」と脅すと、顔色を変える。千紗子の並々ならぬ思いと、久江との間に漂う不穏な空気に息をのむ緊迫のワンシーンとなっている。

 罪を犯してまで、少年を救おうとする千紗子の行動に対して、杏は「不自然かもしれないですが、千紗子は箱庭を作っていくかのように、社会から隔絶された自分の空間を作り上げました。世の中の辛い目に遭っている子どもを救えたら、という“if”がこの映画の中で叶えられますが、もし現実に私が同じ状況になったら、千紗子と同じようにできるかわからないなって思いました」と語っている。

 「かくしごと」は、6月7日から東京のTOHOシネマズ日比谷、テアトル新宿ほか全国で公開。

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