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ドラマとドキュメンタリーが一体化 ラジ・リ監督の独特な撮影手法をとらえた「バティモン5 望まれざる者」メイキング映像

映画.com / 2024年5月30日 16時0分

写真

(C)SRAB FILMS - LYLY FILMS - FRANCE 2 CINÉMA - PANACHE PRODUCTIONS - LA COMPAGNIE CINÉMATOGRAPHIQUE – 2023

 フランスの気鋭監督ラジ・リが、行政と移民の間で勃発する“排除”と“怒り”の衝突を描いた「バティモン5 望まれざる者」(公開中)から、メイキング映像がお披露目。ドラマとドキュメンタリーが一体化しているかのような、独自の撮影風景が切り取られている。

 舞台は、パリ郊外(=バンリュー)に存在する、都市再開発を目前に控えた居住棟エリアの一画、通称「バティモン5」。そこでは、再開発のために、老朽化が進んだ団地の取り壊し計画が進行している。前任者の急逝で臨時市長となったピエール(アレクシス・マネンティ)は、自身の信念の下、バティモン5の復興と治安改善のための政策の強行を決意する。しかし、その横暴なやり方に住民たちは猛反発。やがて、移民たちに寄り添い、ケアスタッフとして長年働いていたアビー(アンタ・ディアウ)たちを中心とした住民側と、市長を中心とした行政側が、ある事件をきっかけについに衝突し、激しい抗争へと発展していく。

 メイキング映像は、ラジ・リ監督が実際にバンリュー地区に住むエキストラたちと、さまざまな対話を通して演技指導を行い、撮影を進めていく様子をとらえたもの。市長の横暴に耐えかねた住人たちが、新しいリーダー、アビーを擁立するためにデモを決行するシーンでは、エキストラが「自分の権利のために意見を表明したい」「もうウンザリだからね」と実際の生活を語りながら、リアルな気持ちで撮影に参加。その結果、ドラマとドキュメンタリーが混在したような映像へと昇華させていくラジ・リ監督の手法が垣間見える。

 なお第2弾入場者プレゼントとして、本作をイメージしたグラフィティアートがデザインされたポストカード2種が配布されることも決定。日本版ポスターを手がけたグラフィックデザイナーの椚田透による同ビジュアルは、「バンリューの出口なき混沌」をコンセプトに、団地や移民たちの姿を、色彩豊かにアート性高く表現。混沌としたなかにも強さを感じさせるビジュアルに仕上がっている。6月1日と2日の2日間限定で、東京の新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町で配布される(ひとりにつき2枚/各日先着順、数量限定でなくなり次第終了)。

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