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「マッドマックス」は合わないと思っていたのに最新作「マッドマックス フュリオサ」が面白かった理由とは?【コラム/細野真宏の試写室日記】

映画.com / 2024年5月31日 14時0分

 ここまでの状況になると、単なる趣味嗜好の違いではなく、私の「マッドマックス 怒りのデス・ロード」の見方が間違っているように感じました。

 ただ、普段は新しい映画が次々に登場し、別の分野の仕事も忙しく、結局「マッドマックス 怒りのデス・ロード」を試写以降に見直す機会を持てないまま最新作「マッドマックス フュリオサ」の試写を見る状況になってしまいました。

 「また面白さがわからなかったら嫌だな~」と不安を感じながら見始めましたが、その際に前作の段階で多くの人が口にしていた「頭を空っぽにして、ただただ映画の世界観に入り込む」ということを心がけました。

 まず、舞台は「核兵器による大量殺戮戦争勃発後、生活環境が汚染され、生存者達は物資と資源を武力で奪い合い、文明社会が壊滅した世界」となっています。

 つまり、「世紀末」で、日本人としては「北斗の拳」の世界観でしょうか。

 そこで、「北斗の拳の実写化を何も考えずに見る」といったスタンスで見始めました。

 すると、全く退屈せずに148分を見終えることができたのです!

 個人的には、前作「マッドマックス 怒りのデス・ロード」を見た際には、「何か不気味で気持ち悪いな」と感じたりしていましたが、そういう人こそ本作「マッドマックス フュリオサ」から見始めてみてください。

 まさに「前日譚」という言葉通り、全ての必然性を的確に与えていて、これを踏まえてであれば、「マッドマックス 怒りのデス・ロード」の世界感にも上手くハマれると思います。

 当初の私は、「名のあるシリーズ作品なので、きっと何か深いモノがあるのだろう」と考えていたのが間違いで、あくまで「頭を空っぽにして、ただただ映画の世界観に入り込む」というのが正解でした。

 作品の見方で大幅に評価が変わった作品も珍しく、例えば、このような見方を通じて、作品の世界感を楽しんでほしいです。

 さて、本作の興行収入ですが、前作「マッドマックス 怒りのデス・ロード」は興行収入18.1億円も稼いでいたことに改めて驚きました。

 今や洋画不振の状況に陥っているため、興行収入10億円を突破すれば凄いのですが、特に本作の場合は、前作の見方を間違えたりするなど様々な「トラップ」があります。

 そこで、本作が成功するためには、いかに今回解説したような「トラップ」に引っかからないようにするのかがポイントで、上手くそれらをクリアして前作並の興行収入を叩き出せるのか注目したいと思います!

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