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「リトル・マーメイド」オリジナル版監督、実写版リメイクに辛辣な意見

映画.com / 2024年6月2日 13時30分

「リトル・マーメイド」オリジナル版監督、実写版リメイクに辛辣な意見

実写版「リトル・マーメイド」 Everett Collection/アフロ

 ハリー・ベイリー主演で2023年に公開された実写版「リトル・マーメイド」(ロブ・マーシャル監督)を、オリジナル版を手がけたジョン・マスカー監督が批判している。

 マスカー監督といえば、ロン・クレメンツ監督と共同で1989年公開のアニメ版「リトル・マーメイド(1989)」を手がけ、その後も「アラジン」「ヘラクレス」「プリンセスと魔法のキス」「モアナと伝説の海」などを手がけたアニメ界の巨匠だ。

 このたびスペインのエルパイス紙の取材を受けたマスカー監督は、リメイク版について聞かれると、「あのバージョンは父娘のストーリーを強調しなかった。ある意味においてあの作品のハートの部分だったのに」と批判。また、CG についても「カニ(セバスチャン)については、動物園の動物のほうが表現力がある」と辛辣だ。

 「本来はディズニーがもっとも得意とするところだ。キャラクターを魅力的に描くことはね」

 さらに、批判の矛先は名作アニメの実写版を量産するディズニーにも向けている。

 「企業は常に『どうやってリスクを減らすか』と考えている。それで『消費者はこの作品を気に入っているようだね。では、形を変えてまた商売しよう』とか『もっといい作品に仕上げることができるかもしれない』と考えて行動している」

 また、ピクサーの「トイ・ストーリー」が大ヒットしたあと、ディズニー内で往年の名作アニメすべてをCGアニメ化する計画があったことも暴露している。

 さらに最近のディズニー作品はメッセージ性が強すぎると批判した。

 「ディズニーはストーリーファーストに立ち返るべきだ。エンターテインメント性や魅力的な物語やキャラクターを優先し、メッセージはその次にすべきだ」

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