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柴咲コウが体現した“内なる狂気”とは? 黒沢清監督と「蛇の道」製作エピソードを語る映像公開

映画.com / 2024年6月3日 17時0分

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(C)2024 CINEFRANCE STUDIOS - KADOKAWA CORPORATION - TARANTULA

 柴咲コウが主演し、「スパイの妻 劇場版」の黒沢清監督がメガホンをとる映画「蛇の道」のインタビュー映像が、このほど公開された。柴咲と黒沢監督が互いの印象や役作りについて語っている。

 本作は、黒沢監督が自身初の試みとなるセルフリメイクに挑戦した作品。26年の時を経て、国境を越えて蘇ることになったのは傑作サスペンス「蛇の道(1998)」。フランスの映画制作会社「CINEFRANCE STUDIOS(シネフランス・スタジオ)」と「KADOKAWA」による日仏共同製作となり、全編フランスロケ、フランス語にて撮影されている。

 8歳の愛娘を何者かに殺されたアルベール・バシュレ(ダミアン・ボナール)は、偶然出会ったパリで働く日本人の心療内科医・新島小夜子(柴咲)の協力を得ながら、犯人探しに没頭。復讐心を募らせていく。だが、事件に絡む元財団の関係者たちを拉致監禁し、彼らの口から重要な情報を手に入れたアルベールの前に、やがて思いもよらぬ恐ろしい真実が立ち上がってくる……。

 インタビュー映像では、黒沢監督は柴咲の印象について語っている。「事務所でお会いした時は本当に地味な方で…。突如ぶわーっとオーラが出てくる。ものすごい存在感。突如、主演女優になる方なんだと思いました」と衣装合わせにて小夜子に扮した柴咲の普段とのギャップに驚いたそう。

 フランスで10年以上暮らしている日本人の心療内科医という小夜子の人物像については、現場でうまれるハーモニーを大事にしながら丁寧に役作りを行っていったようで、柴咲は「職人さんが集まって作るような感覚で、とてもやりやすかった」と黒沢組の撮影を振り返っている。

 一切表情を変えずに復讐の対象者に罰を与えるなど、難しい役所を見事に演じ切った柴咲。役作りで意識したポイントを、このように明かしている。

柴咲「淡々としているのが狙いっぽくならないといいなというのは感じました。その中に醸し出す不穏とか、何かあるな、みたいなものを持ち続けて、無表情になっちゃうみたいな。でも、私も真面目に考える時って、すごい無表情になってる。それがよく怖いって言われていたので、それが出ればいいのかと思って演じました」

 なお、黒沢監督は“淡々とした中にも一瞬垣間見られる憎しみの表情が素晴らしい”と、柴咲の芝居を絶賛している。

 「蛇の道」は、6月14日から全国公開。

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