新米パパのリウ・グァンティン、ひと足先に映画でパパ役 苦労したのは“息子を叩くシーン”
映画.com / 2024年6月13日 8時0分
台湾人の“他人を思いやる心優しき国民性”――本作のタイライという役柄は、もともとシャオ・ヤーチュエン監督の母親をモデルとしている。そして、本作の台湾人スタッフの面々も、それぞれの親を思い浮かべながら本作を制作していたようだ。
また、タイライは倹約生活をするために、リャオジエの洋服を自分で作ったり、夢である理髪店を開くために散髪の練習も独学という徹底ぶりだ。
「僕たちが生きている現代とは全く違う時代の人なので、彼に近づけるよう哲学や内面の嗜好について書かれた本を読みました。大変だったのはミシンです。器用ではないので、足踏みミシンには苦労しました。あとはサックスも半年ほど練習しましたね。他には、当時のことを知るために、昔の時代を背景にした映画をいくつか観ました。そして、撮影に入る前に監督と彼の背景について色々話をしたことに助けられました」
プライベートでは子どもが生まれたばかりの新米パパでもあるリウ・グァンティン。ひと足先に父親役を演じた本作では、息子を叩くシーンに苦労したという。
「息子を叩くシーンが難しくて印象に残っています。彼にとってあれば初めて子どもを叩いた時だったんです。叩いた後に追いかけるか追いかけないのか、その辺をすごく悩みました。息子と社長(オールド・フォックス)が話す一連のシーンが好きです。息子が家のために必死になる姿に胸が痛みましたね」
リャオジエ役は「Mr.Long ミスター・ロン」などでも知られる天才子役バイ・ルンイン。また、リャオジエに影響を与える“腹黒いキツネ”(オールド・フォックス)と呼ばれる地主のシャ役は、台湾の名脇役アキオ・チェン。シャの秘書役に「怪怪怪怪物!」のユージェニー・リウ。そして、門脇麦が経済的には恵まれているが、空虚な日々を生きる人妻ヤンジュンメイを演じ、初の台湾映画出演を果たしている。
「オールド・フォックス 11歳の選択」は、6月14日から新宿武蔵野館ほか全国公開。なお、バイ・ルンインの来日が急遽決定しており、新宿武蔵野館にて、6月15日午前10時の回上映終了後、舞台挨拶&パンフレットサイン会を実施する。詳細は、公式HPで確認できる。
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