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大泉洋主演「ディア・ファミリー」は、ありそうで無かった「医療技術の開発」×「家族愛」。どのくらいの破壊力か?【コラム/細野真宏の試写室日記】

映画.com / 2024年6月15日 7時0分

 ただ、その医療という分野における「コスト」は、想像を遥かに超えるものであることも本作で理解できます。

 世の中の大きな課題を乗り越えるには、膨大な費用や時間などの「コスト」を要することになるのですが、本作では大泉洋が演じる父親が、そのすべてを負担しようとします。

 単なる「夢想家」なのかもしれませんが、主人公を突き動かすのは「家族愛」に尽きるのでしょう。

 このように、本作は、「医療技術の開発」における「無謀すぎるチャレンジ」、それによって浮き彫りになる「医療界の様々な現実」を知ることができるのです。

 特記すべきは、脚本が無駄なく丁寧に整理されているため、「医療の現実問題」や「医療の技術開発」、そして「家族愛」など、どれをとっても過不足なく描き出されている点です。

 そのため、引きの強い「医療」や「家族愛」など、引っかかる要素が多いので、「ディア・ファミリー」は「口コミ」が広がりやすい作品だと思われます。

 本作は東宝とWOWOWが幹事会社の作品ですが、「WOWOW映画」は、ビッグプロジェクトであった「ゴールデンカムイ」あたりから、かなり様相が変化しつつある気がしています。

 「ディア・ファミリー」は、意外と制作コストをかけていると感じるので、まずは興行収入10億円突破、そして2次利用も含め採算ラインと想定される興行収入14億円突破と、このところ元気のない映画業界を盛り上げてほしいです。

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