マハーシャラ・アリ主演「ブレイド」の監督、またも降板
映画.com / 2024年6月16日 17時0分
マハーシャラ・アリ Photo by Amy Sussman/Getty Images
マーベル・スタジオの映画「ブレイド」でメガホンをとる予定だったヤン・ドマンジュ監督が降板したと、米The Wrapが報じている。同企画から監督が降板するのは2人目となり、企画開発が難航していることが浮き彫りになっている。
マハーシャラ・アリが主演を務める「ブレイド」は、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)に新たに追加される作品として大きな注目を集めている。しかし、その製作過程は順風満帆とは言えない状況だ。これまでにも監督の交代や脚本の変更など、数々のトラブルが報じられている。
「ブレイド」は2019年のサンディエゴ・コミコンで盛大に発表され、マーベルファンを中心に大きな話題を呼んだ。だが、当初予定されていたバッサム・タリク監督が降板し、製作が一時延期に。その後、「シュガーランドの亡霊たち」のヤン・ドマンジュ監督が起用され、マイケル・スターブリー(「ボクらを見る目」)が執筆した脚本を「TRUE DETECTIVE」で知られるニック・パラッツォがリライトしている最中に、米脚本家組合がストライキに突入したことで、さらなる延期を余儀なくされた。ストライキ終結後は、「ブレードランナー2049」「ジャングル・クルーズ」のマイケル・グリーンが脚本のリライトを行っていた。
ドマンジュ監督の降板理由は明らかにされていないが、関係者の情報ではクリエイティブ面での相違が原因とされている。製作陣と監督の間でビジョンの食い違いがあったのかもしれない。さらに、「ブラック・ウィドウ」の脚本家エリック・ピアソンがリライトのために同企画に加わったとも報じられており、脚本の方向性を巡る議論も想像に難くない。
マーベル・スタジオは新しい監督を探していることを認めており、ファンに対して引き続きの支持を呼びかけている。「ブレイド」はマーベルのダークなヒーロー像を描く作品として期待されているだけに、その製作が順調に進むことを望むファンは多い。
「ブレイド」の全米公開日は25年11月7日を予定しているが、ここまでの経緯を踏まえると、これも延期されることになりそうだ。
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