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藤ヶ谷太輔×奈緒「傲慢と善良」本予告&メインビジュアル完成 主題歌は“なとり”の最新曲

映画.com / 2024年6月28日 7時0分

藤ヶ谷太輔×奈緒「傲慢と善良」本予告&メインビジュアル完成 主題歌は“なとり”の最新曲

原作者の辻村深月氏も絶賛! (C)2024 映画「傲慢と善良」製作委員会

 藤ヶ谷太輔と奈緒の主演で、辻村深月氏のベストセラー小説を映画化する「傲慢と善良」の本予告(https://youtu.be/OusWAswTcnI)とメインビジュアルが披露された。あわせて、主題歌がアーティスト・なとりの「糸電話」に決定した。

 2019年に単行本が発売された原作小説は、現代に生きる人々のリアルな恋愛観や価値観が話題を呼び、第7回ブクログ大賞を受賞。20代、30代を中心に多くの共感を集め、累計発行部数93万部を突破し、2023年最も売れた小説となった(※ジュンク堂書店池袋本店調べ 23年売上、文芸/文庫新書ジャンル)。

 仕事も恋愛も順調だった架は、長年つきあった彼女にフラれ、マッチングアプリで婚活を始める。そこで出会った控えめで気の利く真実と付き合い始めるが、1年たっても結婚に踏み切れずにいた。しかし、真実からストーカーの存在を告白された直後、「架くん、助けて!」と恐怖に怯えた着信を受ける。彼女を守らなければとようやく婚約したが、真実が突然姿を消す。両親、友人、同僚、過去の恋人を訪ね居場所を探すうちに、架は知りたくなかった彼女の過去と嘘を知る。

 原作を「人生で一番好きな小説」と語る藤ヶ谷が架役、奈緒が真実役を等身大で演じ、監督は萩原健太郎、脚本は清水友佳子が担う。ラストは、映画版ならではのオリジナルな展開が描かれる。原作者の辻村氏は映画化は難しいと考えていたというが、「完成した映画を観て、とても驚きました。よくぞここまで彼らのことを理解し、心に迫ってくれたと感動し、大きな感謝に包まれました」と太鼓判を押した。

 主題歌は、2022年5月にリリースされた「Overdose」がストリーミング累計4億回を突破し、Spotifyのバイラルチャートでベトナム、マレーシア、シンガポール、韓国、タイで1位を獲得したアーティスト・なとりの「糸電話」に決定。傷つきながらもすべてをさらけ出し、本当の愛を見出そうとする架と真実の心情を表現した楽曲となっている。

 なとりは、「大切な人との関係を『人』と『人』という距離のままで諦めたくないなぁと思いながら作りました。か細い糸のような運命を手繰り寄せて生きていく架と真実のふたりに渡したい歌です。ぜひ、聴いてください」とコメントを寄せた。

 失踪した真実の現在と過去を知る手がかりとなる重要なキャラクターとして、倉悠貴、桜庭ななみ、阿南健治、宮崎美子、西田尚美、前田美波里の出演も決定。予告編には、真実がストーカーに怯える姿や、寝ている架に「ちゃんと愛してよ」と本音を漏らす場面、架が真実の過去を探る中で知り合ったお見合いの仲人から「今の日本の婚活は傲慢と善良。自分の価値観に重きを置きすぎで、皆さん傲慢です。その一方で自己愛がとても強い」と告げられるシーンなどが収められ、印象的なセリフの数々に本編への期待が高まる。

 「傲慢と善良」は、9月27日より全国公開。辻村氏のコメント全文は以下の通り。

【辻村深月】

この小説の映画化はきっと無理だろう、とずっと思ってきました。きれいなラブストーリーにすることはできるかもしれない。だけど、この小説の根底にある主人公たちの痛さや切実さが映像になるとは到底想像できなかったのです。だから、完成した映画を観て、とても驚きました。よくぞここまで彼らのことを理解し、心に迫ってくれたと感動し、大きな感謝に包まれました。作中の架と真実も、きっと同じ気持ちだと思います。

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