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セリフが(ほとんど)ない名作映画10選 米IndieWireが選出

映画.com / 2024年7月1日 12時30分

「人類創世」(1981)
フランスのジャン=ジャック・アノー監督は、全編セリフなし、あるいはセリフを極限まで減らした映画を何本も撮っている。「人類創世」は、先史時代を舞台にしたアドベンチャーで、有史以前の人類の生活を描いた。登場人物たちは架空の言語でコミュニケーションをとるため、視覚的なストーリーテリングと俳優たちの演技から鑑賞者はストーリーを理解する必要がある。

「コヤニスカッティ」(1983)
ゴッドフリー・レジオ監督の長編デビュー作で、アメリカ国内の都市や自然を捉え、文明社会が引き起こす危機を映像と音楽のみで描いたドキュメンタリー作品。スローモーションとコマ撮りの映像を使って、アメリカ全土の自然と人工物の両方のイメージを撮影し、フィリップ・グラスのスコアでテーマを表現した。

「オール・イズ・ロスト 最後の手紙」(2013)
J.C.チャンドール監督の本作は、ロバート・レッドフォードが唯一のキャストとして登場する人間対自然の物語。50単語ほどの英語のセリフがあるが、その大部分は冒頭のナレーション部分。絶望感や広い海の恐怖を伝えるために主人公が語る必要はなく、沈黙があるからこそ事態の深刻さがすぐに理解できる。

「アンダー・ザ・スキン 種の捕食」(2014)
「関心領域」が話題を呼んでいるジョナサン・グレイザー監督がスカーレット・ヨハンソンを主演に迎え、異世界の住人である主人公が、地球の男たちを誘惑し捕食していく姿を描いた。グレイザーは、主人公の出自や目的を説明するよりも、観察することに興味を示しており、言葉が頻繁に出てこないことが、冷ややかで異質な世界観を強調している。

「クワイエット・プレイス」(2018)
ジョン・クラシンスキーの長編デビュー作は、音に反応する“何か”に侵略された世界で、音を立てずに生き抜いてきた家族を描いた。緊張感を高めるのに不可欠な静寂の演出が、蛇足的な音楽で台無しになっているのは残念だが、作品のコンセプトが約束するような言葉のないストーリーテリングにシリーズの中で最も成功している。

「ロボット・ドリームズ」(2023)
サラ・バロンの同名コミックをパオロ・ベルガー監督が長編アニメーションとして映画化。孤独な犬と、彼が仲間として作ったロボットとの友情と別離の1年間の物語を、表情豊かで色彩豊かなキャラクター・デザインで描き出した。セリフが一切ないことは、物語をシンプルで時代を超えたものにすると同時に、アース・ウィンド・アンド・ファイアーの「セプテンバー」で作中で唯一となる人間の声を聴かせるという絶妙な演出をよりインパクトのあるものにしている。

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