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河合優実、ブレイクを実感も「ちゃんと自覚しないと迷子になってしまいそう」 「あんのこと」舞台挨拶レポート

映画.com / 2024年7月1日 22時0分

 舞台挨拶後半には、それぞれ「今だからこそ聞きたいこと」を尋ねるコーナーも。

 河合は「編集中は何を考えていたんですか?」と問うと、入江監督は「脚本段階では、杏と佐藤二朗さん演じる刑事・多々羅、そして稲垣さん演じる記者の桐野の三者三様の視点を描くという要素が強かったのですが、編集をしている中で、どんどん杏を見つめていこうという方針になったんです。タイトルもまだ仮の状態だったのですが、杏と共に歩いていく映画で、そこに二人が引き寄せられるという形になりました」と回答。

 一方、入江監督は「河合さん、2024年すごいことになっているじゃないですか。それをどう感じているのかな。カンヌも行きましたし、また新作映画も続きます。俳優としての転機になった年なのかなと思うのですが、ご自身はどう思っているんですか?」と、ブレイク中の河合に質問。

 河合は「取材とかでもそういう質問されるのですが、そのときは『一生懸命やっています』みたいな回答をしていました。でも、今はちゃんと実感しなければいけないなと思っています。ちゃんと自覚しないと自分も迷子になってしまいそうなので」と照れくさそうに話す。

 さらに、入江監督は「『SR サイタマノラッパー』がシネマ・ロサさんで、毎回満席続きでヒットしたことによって、商業映画へ行く道ができました。そのとき僕は自惚れたんです。河合さんはそういう鼻高々な自覚はありますか?」と聞くと、河合は「『ブレイクしていますよね』と聞かれると『いやいや……』って鼻が高くならないように色々遠ざけています。でも、最近は先ほど話したように『いやいや、そんな』って言い過ぎてしまわないようにしています」と複雑な胸の内を語っていた。

 最後に、河合は「劇場に入る前に、皆さんの拍手を聞いて、すごく熱い気持ちを感じました。皆さんの映画に対する期待を感じました。何か映画を通じて感じたことを、生活の中に持ち帰ってもらって、周囲の人々と話していただけたら幸いです」とメッセージを送ると、入江監督も7月からミニシアター系で映画が拡大していくことに「感想などをつぶやいていただいて『7月に入江の映画を上映してやろうか』と思っていただいているミニシアターの人たちに繋いでいただけると嬉しいです」と呼び掛けていた。

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