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成田凌×中村映里子×森田剛「雨の中の慾情」特報公開 片山慎三監督が創出した独創性溢れる世界観を描出

映画.com / 2024年7月2日 8時0分

成田凌×中村映里子×森田剛「雨の中の慾情」特報公開 片山慎三監督が創出した独創性溢れる世界観を描出

(C)2024 「雨の中の慾情」製作委員会

 「さがす」「ガンニバル」の片山慎三監督が、つげ義春氏の短編漫画を映画化した最新作「雨の中の慾情」ティザービジュアル(2種)と特報映像が、このほど公開された。

 ポン・ジュノ監督の助監督として研鑚を積み、長編映画デビュー作「岬の兄妹」(18)で日本映画界に衝撃を与えた片山監督。今回挑むのは、今年デビュー70周年を迎える「ねじ式」「無能の人」等で知られる伝説の漫画家・つげ義春氏による短編「雨の中の慾情」の映画化だ。メインキャストは成田凌、中村映里子、森田剛。ふたりの男とひとりの女の切なくも激しい性愛と情愛が入り交じる、数奇なラブストーリーが描かれる。

 本作は、2023年3月に劇中のほとんどのシーンを台湾で撮影。昭和初期の日本を感じさせるレトロな町並みが多い台湾中部の嘉義市でオールロケを敢行した情緒溢れる映像世界も、本作の大きな魅力のひとつと。撮影監督の池田直矢(「ガンニバル」「さがす」「エゴイスト」「死刑にいたる病」)、人物造形&衣裳デザインの柘植伊佐夫(「岸辺露伴は動かない」「翔んで埼玉」シリーズ)、音響の井上奈津子(「ゴジラ-1.0」)、美術・質感師(エイジング)の陳新發(「ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日」)ら、日本&台湾の一流スタッフが各々の才を持ち寄り、片山監督のもと唯一無二の映像世界を構築している。

 特報映像は、独創的なラブストーリーの期待が高まる仕上がり。主演の成田が演じるのは、貧しい北町に住む売れない漫画家・義男。森田演じる自称小説家の伊守とともに、引っ越しの手伝いに駆り出された先で中村演じる福子に出会った。離婚したばかりで、艶めかしい魅力をたたえた福子を一目見た瞬間、取り憑かれたかのように心を奪われた義男は、一心不乱に福子の美しい肢体を描きあげる。

 「触るんじゃなくて描くんですね」と、義男に告げる福子。そして、義男の秘めた想いを静かに暴く伊守。「大体手に入らないんだよ、欲しいものは」と、天を仰ぎ見る義男。出会ってしまったふたりの男とひとりの女――。切なくも激しい性愛と情愛が交わる先に、常識を越えた数奇なラブストーリーの世界が待ち受けている。

 2種のティザービジュアルは、大きく異なった雰囲気を纏っている。義男だけが虚ろな表情で正面を見つめるビジュアルAは、伊守、福子のおぼろげな表情が印象的。タイトル通り、雨の中に佇む2人の男女が描かれたビジュアルBからは、今にも降りしきる豪雨の音が響いてきそうな臨場感を感じ、切なさと切迫した気持ちが入り交じる奇妙な感情が沸き起こる。

 「雨の中の慾情」は、11月29日からTOHOシネマズ日比谷他全国で公開。

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