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「ゴッドファーザーのレース版」との絶賛評も マイケル・マン監督、“本物主義”を貫く情熱と狂気がのぞく「フェラーリ」特別映像

映画.com / 2024年7月11日 12時0分

「ゴッドファーザーのレース版」との絶賛評も マイケル・マン監督、“本物主義”を貫く情熱と狂気がのぞく「フェラーリ」特別映像

週末観客動員ランキングで、洋画1位スタート! (C)2023 MOTO PICTURES, LLC. STX FINANCING, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

 F1界の“帝王”と呼ばれた男の生き様を描く「フェラーリ」(公開中)から、「ヒート」「インサイダー」などで知られる巨匠マイケル・マンの情熱と狂気に満ちた映画づくりに迫る特別映像がお披露目された。

 元レーサーにしてカーデザイナー、そして自ら立ち上げたフェラーリ社をイタリア屈指の自動車メーカーへと成長させたエンツォ・フェラーリ。本作は、1957年、59歳だったエンツォ(アダム・ドライバー)の波乱と激動の1年を描く。愛息ディーノの死、妻ラウラ(ペネロペ・クルス)との崩壊寸前の夫婦関係、その裏で秘かに愛し合っていた女性リナ(シャイリーン・ウッドリー)との二重生活。一方でフェラーリ社は、破産寸前で、買収の危機に陥っていた。私生活と会社経営で窮地に立たされたエンツォは起死回生を賭け、イタリア全土1000マイル縦断の公道レース「ミッレミリア」に挑む。

 7月5日に公開されると、SNSでは「レースシーンは実写最高峰レベル!」「圧巻の映像と音で、観てるより体感してるに近い!!」「これは期待を遥かに越えて痺れた。傑作」「『ゴッドファーザー』のレース版」「圧倒的カタルシス! これぞシネマ! 流石マイケル・マン! 秀作」など、圧倒的リアリティを誇るレースシーンや、オペラのごとき重厚なドラマに、絶賛評が続々。週末観客動員ランキングで、洋画1位、全体では初登場5位スタートを切った。

 特別映像冒頭で、「ただの傍観者でいるのは好きじゃない、その世界を体現できないとね」と、徹底的な“本物主義”を語るマン監督。代表作「ヒート」は、その銃撃戦の高過ぎる完成度で、アメリカ海兵、さらには本物の強盗団の教材にもなったというのは有名な話だ。本作でも舞台となる50年代イタリアの世界観を完全再現するため、セットや衣装だけではなく、当時を生きる人々の心理面まで追求したという。

 ドライバーは、「監督のメモには人物の内面ばかり書かれてあった」と語る。ドライバーは、2時間を超える特殊メイクに加え、エンツォの歴史から呼吸の仕方に至るまで、徹底的に研究した。「監督はずっと支えてくれていた」と感謝を述べるクルスは、ラウラの苦悩を理解するため、マン監督の計らいで、実際に夫婦が住んでいたアパートまで赴いた。

 ベテランレーサー、ピエロ・タルッフィ役のパトリック・デンプシーは、「監督の期待に応えるのは難題だった。だが身をゆだねて演じるしかない。失敗を恐れずに挑むだけだ。それが役者だからね」といい、命がけのレースシーンにスタントなしで挑戦。マン監督の執拗なまでの”本物主義”が役者の演技に影響し、リアリティを増強し、たぎる人間ドラマに熱を与えている。

 さらにマン監督作品の醍醐味といえば、スクリーンでこそ体感できる映像美。壮大なスケールで展開するレースシーンと、フェラーリの栄光と影を美しく切り取るドラマを実現するため、デビッド・フィンチャー監督の「Mank マンク」で第93回アカデミー撮影賞を受賞したエリック・メッサーシュミットが起用された。メッサーシュミットは、「カラバッジョの絵画のように劇的に光を差し込ませたかった」という、繊細な技術を必須とする難しいリクエストを、見事に映像で体現。一方でレースシーンでは、猛スピードで疾走する車の助手席に乗り込み、まるで自分がハンドルを握っているような没入感と、臨場感溢れる映像撮影に成功している。

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