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【インタビュー】デイジー・リドリー、実際の海で遠泳シーンを撮影 女性で初めて英仏海峡を横断した水泳選手の実話

映画.com / 2024年7月18日 13時0分

ハーベイ:(俳優として)泳ぎを学ぶ過程を、一緒に経験できたことも良かったと思います。その過程でお互いを知ることができましたし、共有した経験は登場人物たちに反映もされている。お互いの絆を深める大切な時間でしたし、それが映像にも映し出されていると思いますね。

●実際の海で遠泳シーンを撮影「7月の黒海は本当に冷たかった」

――水泳のトレーニングは、やはり大変でしたか? 実際の海で、遠泳シーンを撮影したそうですね。

リドリー:週に3~4回、毎回1時間半ほどのトレーニングを行いました。始めたばかりの頃は、20メートルも泳げなくて「これでは演じられない」とパニックになってしまったほど。ですから、道のりは長かったですね。撮影中もトレーニングは続き、泳ぎは上達しましたが、やはり、海峡での大規模な撮影は、体力的にも心理的にも、かなりハードでした。初めて、海に飛び込んだ瞬間は、とにかく圧倒されました。海流がある上に、並走するボートのペースに合わせる必要もあったので。それが何日も、何日も……。ハードな撮影をやり遂げることができて、自分をとても誇らしく感じました。辛い思い出? 7月の黒海は本当に冷たかったですし、ひどい嵐だったことを思いだします。

ハーベイ:台本には「彼女は海で泳いでいる」と書いてあって。でも、実際に海に飛び込み、泳ぐデイジーの姿を見て「ここは本当に海の真ん中なんだな」と実感したんです。彼女は、私たちが乗るボートからどんどん離れていき、小さな小さな“点”になっていった。その光景は、本当に驚くべきことでした。デイジー、あなたがその撮影を7日間もいかにしてやり遂げたのか、私には想像もつかないわ。

●作品を通して「希望と喜び、一体感を感じ取ってほしい」

――実在の人物を演じるという点については、どのようにアプローチしましたか?

リドリー:これだけの偉業を成し遂げた人物なのに、トゥルーディに関する資料は、あまり世に出回っていないのが現実でした。ですから、可能な限りのリサーチを徹底的にしたうえで、私たちの解釈を盛り込むことで、トゥルーディの偉業がより鮮明になったと思います。

ハーベイ:トゥルーディ、そして私が演じたメグは、とても絆が強いですが、それぞれは異なるタイプの女性を象徴していると思います。舞台になった1920年代、メグは社会的プレッシャーに直面する女性にとっての“現実”を示していて、一方のトゥルーディが、女性にとってこれから訪れるであろう“希望”を表している。その対比を映画のなかで、見事に映し出すことができ、とても良かったと感じています。

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