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「怪盗グルーのミニオン超変身」で日本の映画市場はどのくらい“変身”するのか?【コラム/細野真宏の試写室日記】

映画.com / 2024年7月19日 9時0分

 その時点で一般的には十分すぎる成績とも言えます。ただ、50億円台に乗せることができると今後の見通しが良くなります。

 さて、「怪盗グルーのミニオン超変身」を見た感想としては、「よくもまあ、これだけ考えたな」と思えるくらい「目まぐるしく展開していく作品」で、単純に面白かったです。

 批評家によっては「まとまりがない」といった感想になるのかもしれないですが、そもそも「一発芸」が本シリーズの醍醐味なので、私は楽しめました。

 では、字幕版と吹替版について。日本では圧倒的に吹替版での上映が多くなりそうですが、私は字幕版も良かったと思いました。

 字幕版は、やはりグルー役としてスティーヴ・カレルが有名ですが、「有名なだけはある」と言える存在感があります。

 ただ、吹替版は、画面の上でも日本語バージョンに“超変身”しています。

 字幕版では、冒頭のアクションシーンと共に声優陣がカッコイイ文字で紹介されています。吹替版においては、そのシーンが吹替版の声優陣の紹介に“変身”しているのです!

 その他にも、細かいところで“日本語化”されているなど、ビジュアル面でもこだわりを感じられる吹替版になっていました。

 夏休みの到来で、果たしてファミリー層がどれだけ動くのか――先週末に続き「反転攻勢の2週目」も大いに注目したいと思います!

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