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五十嵐耕平監督「SUPER HAPPY FOREVER」、第81回ベネチア国際映画祭ベニス・デイズ部門に出品

映画.com / 2024年7月19日 19時0分

 「息を殺して」「泳ぎすぎた夜」の五十嵐耕平監督の最新作「SUPER HAPPY FOREVER」が、第81回ベネチア国際映画祭ベニス・デイズ部門へ出品される。

 映画は、あるリゾート地を5年ぶりに訪れた幼馴染の佐野と宮田が、佐野の亡き妻・凪(なぎ)と出会った思い出の場所を巡りながら、かつて失くした赤い帽子を探すことから始まるひと夏の物語。青春期の終わりを迎えた人々の、人生のかけがえのない瞬間をさりげなくも鮮やかに記録する。

 第71回サン・セバスチャン国際映画祭でプレミア上映された短編映画「水魚之交」を基に製作した作品で、ダミアン・マニベルが共同プロデューサーとして参加し、ポストプロダクションをフランスで行うなど、日仏合作での製作が進められた。短編に引き続き佐野役を佐野弘樹、宮田役を宮田佳典。そして、山本奈衣瑠が凪役を演じた。

 カンヌ国際映画祭の併設部門である監督週間に倣って2004年に開設されたベニス・デイズ部門は、革新的かつ独創的、作家性に富んでいて優れた作品を紹介するもの。日本映画としては、オダギリジョー監督「ある船頭の話」(2019)、ホアン・ジー&大塚竜治監督「石門」(2022)、杉田協士監督「彼方のうた」(2023)がこれまでに選出されている。五十嵐耕平監督にとっては、オリゾンティ部門に正式出品されたダミアン・マニベルとの共同監督作「泳ぎすぎた夜」(2017)以来、ヴェネチア国際映画祭へは2作連続での選出となる。

 そして、場面写真3点も公開された。舞台のひとつである海辺のリゾートホテルで、佐野と宮田、凪それぞれが過ごす時間が切り取られたものや、海沿いの街並みを気ままに探索する凪の姿などが確認できる。映画は9月27日から新宿武蔵野館ほか全国順次公開。

▼五十嵐耕平監督コメント
ヴェネチアの地でプレミア上映できるのは、海辺が舞台のこの映画にはこれ以上ない幸運で、本当にうれしく思います。きっと最高の船出になるはずです。映画を一緒に作った俳優・スタッフの素晴らしい仕事(本当に最高)と、撮影にご協力いただいた皆さんのおかげです。海外の観客の方々にも、この映画の想いが伝わるはずだと信じて大切に届けてきたいと思います。

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