1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 映画

政治エンタメ作品「もしも徳川家康が総理大臣になったら」 「翔んで埼玉」との関係性は?【コラム/細野真宏の試写室日記】

映画.com / 2024年7月26日 10時0分

 そのくらい、トンデモ感のある作品を名作に昇華させた「翔んで埼玉」の成功事例は大きなものだと考えられます。

 「もしも徳川家康が総理大臣になったら」の時代設定は、2020年。まさに新型コロナウイルスの影響で日本も含め世界中が緊急事態になった現実とリンクする設定となっています。

 この日本の国難に緊急対応するため、AIなどを駆使して、日本の偉人たちを蘇らせて、総理大臣も含め、閣僚を全て歴史上の偉人たちで構成する、という物語です。

 設定を聞くと、やはりトンデモ感が満載ですが、流石は「翔んで埼玉」チームという感想でした。

 随所にギャグを織り交ぜながら、最後には的確な社会風刺も含め「正当な政治映画」として成立していました。

 おそらく本作の映画化は、「翔んで埼玉」チーム以外では無理だったと思います。

 とは言え、政治映画は日本でそれほどヒットした実例がなく、有名なのはフジテレビ映画の三谷幸喜監督作「記憶にございません!」の興行収入36.4億円でしょう。

 昨今、テレビ局の影響が弱まってきているとされていますが、ネットニュースはテレビ関連であることが多いなど、何だかんだとテレビ局の影響力はまだまだ小さくないと思います。

 そのため、フジテレビ映画ではなくなった武内英樹監督作品がどれだけヒットできるのかは、大きな注目点となります。

 個人的な印象としては、興収15億円は狙えると思っています。

 割と制作コストがかかっている作品のように感じたので、興収15億円は何とか死守して、前作「翔んで埼玉 琵琶湖より愛をこめて」のように興収20億円を超える成功をおさめることができるのかが焦点でしょう。

 映画業界の反転攻勢は、1週目「キングダム 大将軍の帰還」、2週目「怪盗グルーのミニオン超変身」は想定通り大ヒットを記録しています。

 そして、今週の「反転攻勢の3週目」は、本作以外でも「デッドプール&ウルヴァリン」「劇場版モノノ怪 唐傘」など期待作が複数あり、まだまだ盛り上がりそうな状況です。

 果たして、これらはどれくらいのヒットとなるのか、「反転攻勢の3週目」も大いに注目したいと思います!

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください