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「劇場版モノノ怪」は3部作、第二章「火鼠」が25年3月公開 「唐傘」がファンタジア国際映画祭で今敏賞受賞

映画.com / 2024年7月29日 16時0分

「劇場版モノノ怪」は3部作、第二章「火鼠」が25年3月公開 「唐傘」がファンタジア国際映画祭で今敏賞受賞

 7月26日に封切られた劇場アニメ「劇場版モノノ怪 唐傘」の続編「劇場版モノノ怪 第二章 火鼠」が2025年3月14日に公開されることが明らかにされ、あわせて「劇場版モノノ怪」が全3章のプロジェクトであることが発表された。

 同作は、2007年に放送されたテレビアニメ「モノノ怪」の放送15周年企画として製作された劇場版。大奥を舞台に完全新作エピソードが描かれ、テレビアニメ版と同じく中村健治が監督を務めた。

 第二章「火鼠」の存在は、「劇場版モノノ怪 唐傘」のラストシーンで明かされた。公開初日に劇場に足を運んでくれた観客に真っ先に第二章の存在を知ってほしいという制作陣の思いがこめられてのサプライズ発表だった。8月2日から「第二章 唐傘」のムビチケ第1弾が発売され、購入特典として同絵柄の和紙風A4ビジュアルカードが付属する。

 なお、カナダ・モントリオールで開催中の「第28回ファンタジア国際映画祭」で、「劇場版モノノ怪 唐傘」は最優秀長編アニメーション賞にあたる今敏賞を受賞している。

 「劇場版モノノ怪」全3章のプロジェクトについての中村健治監督からのコメントは、以下の通り。

【中村健治(監督)】
「劇場版モノノ怪」は、TV版を観ていない初見の方がいきなり鑑賞しても大丈夫なようにデザインしました。
続く二つの劇場版もちゃんと独立した一つの劇場作品として完結します。
そして「大奥」という舞台、薬売りが「モノノ怪」を斬るという作品の型は維持されますが、味付けやバランスはそれぞれ章ごとに違うものとなります。どの劇場作品から観ても大丈夫な佇まいとなっていますが、実は第一章をもう観られた皆さんは第二章、第三章の主人公達と劇場で出会っています。またそれ以外の登場人物達も引き続き「怪異」と向き合っていきます。さらに三部作全体で大きなひとつの「情念」を薬売りが斬る物語にもなっています。
全力で制作してまいりますので、引き続き、何卒皆々様、今しばらくお付きたい願いたく候!です!

 ファンタジア国際映画祭での受賞について、主催者、中村監督からのコメント全文は以下の通り。

【ファンタジア国際映画祭】
「劇場版モノノ怪 唐傘」は、2Dアニメーションというメディアを新たな可能性へと押し進め、アートフォームのさらなる進化への扉を大きく開いた。幻想的で魅惑的な作品だ。色彩の饗宴、一コマ一コマ細部にまで細心の注意を払って作られていて、すべての視覚的要素が複雑で魅惑的な物語を生み出している。本作の素晴らしさを十分に堪能するためには大きなスクリーンで鑑賞しなければ、もったいない作品である。

【中村健治(監督)】
めちゃくちゃビックリして、自宅の床に倒れてしまい、しばらく動けませんでした!!! これでモントリオールが自分にとって特別な場所になりました。非常に光栄な賞をいただき感謝します。海を越えて心がつながった気がします。ありがとうございました!

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