1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 映画

金曜ロードショーで「となりのトトロ」「天空の城ラピュタ」を8月23日、30日に2週連続放送

映画.com / 2024年8月2日 6時0分

金曜ロードショーで「となりのトトロ」「天空の城ラピュタ」を8月23日、30日に2週連続放送

(C) 1986 Hayao Miyazaki/Studio Ghibli

 日本テレビ系の「金曜ロードショー」で、8月23日に「となりのトトロ」、30日に「天空の城ラピュタ」が放送されることが決定した。

 8月23日放送の「となりのトトロ」は、昭和30年代初期、まだテレビが普及する前の時代を舞台に、郊外へ引っ越してきた草壁一家のサツキとメイと不思議な生き物トトロとの交流を描く。2022年には久石譲がエグゼクティブプロデューサーを務めた舞台がロンドンで上演され、イギリスの演劇界で最も権威がある「ローレンス・オリヴィエ賞」の最優秀作品賞をはじめ計6部門を受賞した。

 夏の日差しに照らされた木々や、しげみの暗がり、雑草などがリアルに描かれ、生き生きとした日本の自然の風景の美しさが楽しめる「となりのトトロ」だが、美術を担当した男鹿和雄氏によると、緑と茶色に秘訣があるという。自然の草を観察してみると、緑の中に茶色が多く使われているのがわかる。自然の草むらや森を描くときは、緑だけよりも枯れた茶色を入れると、グリーンがきれいに見えるという。

 映画の背景で特に使用されたのは、セピアとクロームグリーン。この2色は草むらを描くときだけでなく、建物もこの色を混ぜて作られた。建物にも使うことで、屋外から屋内にシーンが切り替わった時も大きく印象が変わることなく、同じ世界にいる感覚を持ってもらえるという。また、通常はキャラクターなどの輪郭には黒が使われるが、本作の輪郭には茶色が使われている。シーンによっては黒も使用しているそうだが、グリーンが多く使われた背景と重ねたときに、黒い輪郭よりもソフトに映り、マッチしたことから茶色が採用された。

 8月30日放送の「天空の城ラピュタ」は、空に浮かぶ伝説の宝島ラピュタを巡って多彩なキャラクターが入り乱れる冒険活劇。企画段階でのタイトル案は「少年パズー・飛行石の謎」で、パズーという名前は宮﨑監督が学生時代に考えた船乗りの名前。ヒロインのシータは、数学でならったθ(シータ)記号から思いついたものだという。

 ラピュタに憧れる少年パズー、ラピュタ王家の血を引く少女シータ、悪役ムスカなど、個性豊かなキャラクターが数多く登場する本作の中で、ひときわ目立つのが空中海賊を率いる女ボスで肝っ玉母さんのドーラ。3人の息子を含む10人のドーラ一家を率いて宝物を狙う海賊ドーラのモデルは、宮﨑駿監督の母親だといわれている。その精神的迫力はドーラに通じるものがあり、「男ばかりの兄弟4人そろってもおふくろに太刀打ちできなかった」と語っている。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください