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【最終話直前!】謎の能力“●”が日本人の姿をエグり出す 「七夕の国」に込められたテーマとは?

映画.com / 2024年8月8日 14時0分

 すでにドラマで描かれているが、頼之とナン丸のルーツは、ともに丸神の里にある。しかし、●の能力をめぐる因習を外部に出さない、閉鎖的な里で生まれ育った頼之と、そんな文化風習と無縁なまま、外の世界で成長したナン丸では、能力に対する価値観や捉え方が全く異なっている。まもなく最終話を迎える本作の結末も、そんな両者の違いが重要なテーマになるはずだ。

 そもそも、ふたりの違いは何を意味しているのか? 瀧監督は「岩明先生がどこまでそのつもりで書いておられるのかはわかりませんが、非常に“日本人”や“日本”というものをテーマにしているような感覚があります」と指摘。「原作は30年近く前の作品ですが、『きっといまも日本人って、こんな感じだよな』と。日本人はナン丸と頼之の真ん中にいて、極論を取ると、それぞれのキャラクターは日本人の両端にいるみたいなイメージで撮っています」と、不測の事態に巻き込まれる人々の顛末に、日本という国の民族性を重ねる。

 「多くの日本人は、こんな危機に直面したら、きっと丸神の里の人々みたいになってしまうんじゃないかなというイメージが、実はあって。そこに対して、何が正しいわけではないですが、両方の道を示してくれているのが、ナン丸と頼之なのかなと。そういう気持ちで撮りました」(瀧監督)

 細田も「考え方によっては、ナン丸と頼之は、きっとどちらも正しいので、そこはぜひ実際見た方に『自分はどっち派だ』というように意見を持っていただけると、うれしいなと思っています」と、作品が投げかける●を視聴者がどうキャッチするのか、期待を寄せている。

 配信開始から約1カ月が過ぎ、圧倒的なスケール感と俳優陣の熱演に視聴者が魅了され、回を重ねるごとに、謎が謎を巻き起こす“イッキ見必須”の展開に、SNSでは考察合戦が熱を帯びている。ついに真っ向から対峙するナン丸と頼之の選択は、どんな結末を導き出すのか? きっと、見返すたびに「“ナン丸派”なのか、“頼之派”なのか」と自問自答したくなるはず。それぞれの正義を貫いて、繰り出される●が、いまを生きる日本人の姿をくっきりとエグり出すだろう。

 「七夕の国」は、ディズニープラス「スター」で、独占配信中。最終話である第10話「祭り」は、8月9日の午後4時に配信開始される。

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