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「憐れみの3章」ランティモス監督&エマ・ストーンのメイキング写真入手! 映画界最高峰タッグの軌跡を振り返る

映画.com / 2024年8月9日 12時0分

■「哀れなるものたち」

 2度目のタッグとなった「哀れなるものたち」は、自ら命を絶った不幸な若き女性ベラが、天才外科医の手によって“生まれたての女性”として蘇り、真の自由と平等とを見つけていく“冒険”物語。「憐れみの3章」にも出演するデフォーやクアリーらが新たに加わった。

 本作では、前作「女王陛下のお気に入り」で成し得なかった第80回ベネチア国際映画祭最高賞の金獅子賞を獲得。第96回アカデミー賞ではストーンが2度目となる主演女優賞受賞の栄冠を手にしたほか、衣裳デザイン賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞、美術賞の合計4部門に輝き、ランティモス監督×エマ・ストーンの最高タッグを確立した。

 ストーンが本作の物語を初めて知ったのは、「女王陛下のお気に入り」の撮影時。「ヨルゴスが説明してくれた内容はとてもユニークで、女性としてすぐにインスピレーションを受けました」と語り、初期の脚本を受け取った段階で作品に惚れ込んでいたそう。本作ではプロデューサーとしても名を連ね、企画の立ち上がりの段階から世界観を作り上げることに貢献した。

 「世界を自分の目で見たい」という欲望に駆られたベラの旅は、ロンドンや、広大な海に浮かぶ豪華客船、パリといった様々な土地を舞台とし、想像を遥かに超えた、麗しく、かつあまりにも大胆な冒険物語へと発展していく。唯一無二の世界観を構成する美術も圧巻だ。美麗で独創的な世界の中で“社会における女性の自由“を描いた本作は、アート系作品としては異例の世界興行収入1億8400万ドルに到達する偉業を達成した。

■「憐れみの3章」

 3度目のタッグを組んだ最新作「憐れみの3章」で描かれるのは、愛と支配をめぐる3つの異なるストーリー。選択肢を取り上げられた中、自分の人生を取り戻そうと格闘する男。海難事故から帰還するも別人のようになった妻を恐れる警官。奇跡的な能力を持つ特別な人物を懸命に探す女。独立した3つの物語で構成され、ストーンをはじめとする豪華キャストがそれぞれのストーリーで異なるキャラクターを演じている。本作は第77回カンヌ国際映画祭で、ランティモス監督作品に初出演したジェシー・プレモンスが男優賞を受賞。過去3度に渡って主要な賞を受賞(※)し続けてきたカンヌ国際映画祭での無敗伝説を更新した。

 ランティモス監督は、3つのストーリーを、同じキャストで、異なるキャラクターで紡ぐという新たな手法に挑戦。ストーンは今作について、「脚本がとても気に入ったし、それが三部作に発展していくことも気に入ったの。物語が織り成すものは必ずしも明確ではないけれど、それまでの物語を生かした形で紡がれていく。期待に胸が高まりました」と語っている。

 「憐れみの3章」は9月27日全国公開。

※2009年カンヌデビューとなった「籠の中の乙女」で第62回カンヌ国際映画祭“ある視点”部門ある視点賞受賞、2015年「ロブスター」がコンペティション部門審査員賞を受賞、2017年「聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア」は、コンペティション部門脚本賞を受賞

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