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「オオカミの家」監督の新作「ハイパーボリア人」日本初上映、ホアキン・コシーニャが来日し語る【ひろしまアニメーションシーズン2024】

映画.com / 2024年8月14日 21時0分

 「スケジュールを組んで順番通りに制作をする、というより、システムのように簡単な仕組みだけを作って、そこに入ってきてくれた人とコラボする。そういうことができないかと考えた作品です。もちろん、仕組み作りの準備はありますが、いろりろやりながら即興的に試行錯誤し、いろんな人と作ることを試みた」と振り返る。

 また、山村氏は映画のトーンとして、ジョルジュ・メリエスをはじめとしたサイレント映画や、B級怪奇映画へのオマージュも感じたと感想を述べる。

 コシーニャは「僕らは映画が誕生した時のテクノロジーに特に興味があります。新しいテクノロジーが生まれた瞬間には、何のルールもないからです。3Dアニメも、原理としては70年くらい前から存在すると思いますが、その初期やSFというジャンルもすごく面白い。新しいものが出てきて、プロがその技術を使ってなにかを作る――そのやり方が確立される前段階が興味深いと思います。新しい技術や方法が出てくると、実験が必要だからです。ウォルト・ディズニーでさえ、最初は実験しなければいけなかった。ですから、特にこの作品は、新しい技術の創世期の映画、もちろんその実験をしていたメリエスなどに影響を受けていると思います」と答えた。

 最後に、本作のもう1人の監督である、クリストバル・レオンからのメッセージ「広島の皆さん、こんにちは。何年か前に日本行ったことがあり、本当に日本が大好きです。今回は行けずに残念ですが、楽しんでください」が読み上げられ、大きな拍手とともに「ハイパーボリア人」日本プレミア上映の幕が閉じられた。なお、本作は来年の劇場公開が決定している。

 「ひろしまアニメーションシーズン2024」は、8月18日まで開催。全プログラム、チケット詳細は公式HP(https://animation.hiroshimafest.org/schedule/)で告知している。1日券は3000円。1回券は1200円。そのほか全プログラム券や、大学生、高・中学生料金あり。

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